技術系
機械工学系
エンジニアとして多様な経験を積み、開発・製造プロセスを支える。
業務の魅力
製品の開発や製造プロセスをより良いものに。
モノづくりに欠かせないのが機械設備です。製品の開発から製品化に向けて、プロセス技術開発・量産設備の立ち上げ、設備改良や安定稼働のための設備保全まで、設備に関わる中心的役割を担います。製品の開発や製造プロセスをより良いものにしていくことがミッションです。
最新のモビリティ事業を推進。
モビリティ事業においては、機械系出身も研究開発に携わっています。樹脂・金属の技術を駆使して自動車部品・部材の試作・評価のサイクルを回しています。塗装、接着、解析技術(構造・流動・統計)、樹脂成形技術等の多数の技術に関わり、多種多様な知識を必要とするやりがいのある仕事です。
機械系エンジニアとしての幅を広げる。
工場ごとに、広さや人員数といった規模、製品・専門分野や製法・設備が異なります。さまざまな製品に関わることで、多様な知識やスキルを身につけることができ、いろいろなことに挑戦できるチャンスがあります。機械系エンジニアとしての幅を広げることができるのが、レゾナックの大きな魅力です。
製品・技術事例
自動車部品
樹脂・金属の技術で内装・外装成形品、ブレーキ部品、粉末冶金部品などを製造。材料技術と部品の設計提案力を融合し、自動車産業の発展を支える。
ハードディスク
オングストロームレベルの精密なモノづくりが要求されるハードディスク。唯一無二のメカトロニクス装置技術を発展させることで、1時間当たり数万枚の連続生産を実現。
半導体材料
最先端の半導体産業を支える各製品は、お客様の要求品質を満たす合成・製造プロセスが不可欠。最先端かつスピード感が必要な事業に取り組める。
関連事業・プロジェクト
モビリティ部材研究開発
自動車部品の研究開発職として、四力を中心とする機械工学の知識が不可欠。材料や加工技術に加え、シミュレーション技術も組み合わせ、お客様の要望に応える製品を開発する。
スマートファクトリー(工場の自動化)
生産現場への情報技術導入やロボットの活用を通して、プロセスの効率化・少人化に向けたプロジェクトを推進。機械工学の知識を中心に新たなスキルを伸ばし、スマートファクトリー実現に向けた業務に取り組む。
ケミカルプラントエンジニアリング
ケミカルプラントで製造される化学品は多様な特性をもつため、それぞれに応じた機械設備が必要。機械設備の面からプラントの改修・増設から保守保全まで広く携わることができる。
活躍する社員 01
ハードディスクメーカーの一員としてモノづくりに一貫して携わる。
諏訪 真奈美
デバイスソリューション事業部 市原生産センター 保全グループ 設備技術チーム
2019年入社 情報理工学部 知能機械工学科卒
諏訪 真奈美
デバイスソリューション事業部 市原生産センター 保全グループ 設備技術チーム
2019年入社 情報理工学部 知能機械工学科卒
CAREER
デバイスソリューション事業部 市原生産センター 保全グループ 設備技術チーム(メカ)
生産時間の向上や品質向上につながる装置改善やジグの製作などを担当。
デバイスソリューション事業部 市原生産センター 保全グループ 設備技術チーム(制御)
生産装置の制御システムの改善などを担当。
INTERVIEW
現在の仕事内容
当社は事業の一つとして、データセンターやパソコン用記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)に組み込まれるハードディスク(HD)の研究開発、製造、販売を行っています。私はHDの生産装置の制御を担当し、主にプロセス開発と生産性の改善のためにPLCのソフトを組んでいます。ソフトの変更作業は生産装置が整備などで停止している間に行わなくてはならず、生産時間の確保のために整備時間を延長することは許されません。この緊迫する状況でいかにスピーディーかつ正確に機能変更作業を行うかが、一番のミッションです。
取り組んでいる仕事の魅力
当社は化学メーカーですが、生産装置の開発などは機電系が主体となって取り組んでいます。モノづくりに関わる仕事がしたいと考えていた私は、自由度の高い仕事ができる環境に惹かれて入社を決めました。当社はHDの専業メーカーであり、HDDメーカーに採用されるには、圧倒的な製品力を発揮する必要があります。そうした状況でメンバーの一員として闘っていることを誇らしく感じています。仕事の上では試行錯誤の連続で、一度で成功することはまれです。失敗を繰り返してようやく成功したときは、いつも達成感が得られます。
成長したこと/挑戦したいこと
これまで機械と制御の業務を行ってきて、HDに関しては一通りの知識と技術を身につけてきました。まだまだ勉強の途中ですが、将来的には一人前のエンジニアになりたいと思っています。本格的なビッグデータ時代を迎えた今、1枚のHDに保存される情報量は今後さらに増えていくことでしょう。そのために日々多くの人たちが部署の垣根を越えて次世代記録技術の開発をしています。私も常に最新の技術をキャッチアップしていかなくてはなりません。そうなると、一生勉強を続けて、技術や知識を貪欲に吸収し続けていきたいと思っています。
活躍する社員 02
自動車のさらなる進化を支えるために。
飛石 好輝
モビリティ開発センタ ボディ部材開発部
2016年入社 工学研究科 機械工学専攻 修士
飛石 好輝
モビリティ開発センタ ボディ部材開発部
2016年入社 工学研究科 機械工学専攻 修士
CAREER
彦根事業所 ユニット部品開発部
繊維強化樹脂ギヤの新製品開発を担当。ギヤの衝撃吸収性向上や耐久性向上等を目的に試作や耐久性評価等を実施。
下館事業所(五所宮) ボディ部材開発部
自動車部品に関する新規技術開発やシミュレーション解析を担当。部品接合強度や外観品質改善、部品軽量化を目的に試作や解析等に従事。
INTERVIEW
現在の仕事内容
自動車部品の中でも樹脂バックドアに関する新規加工技術開発やCAE解析を行っています。樹脂バックドアは塗装を施されたアウタパネルと補強を目的としたインナパネルの2つの樹脂パネルに分かれており、それらを接合するための革新的な方法の開発や構造の合理化等を目指しています。今携わっている技術が確立すれば、製品軽量化による燃費性能の高い自動車の実現や製造効率化によるCO2削減で、環境に優しいクルマづくりに貢献できると考えています。
取り組んでいる仕事の魅力
当社内でも最終製品に近い下流の製品を取り扱っている部門は珍しく、自身が携わっている製品が世の中で使用されている様子を目にできることは魅力の一つです。当社のバックドアは樹脂をベースとした製品ですが、金属やガラス、接着剤、ゴム等のさまざまな材料を組み合わせており、材料開発や構造設計・解析、成形加工等、多種多様な技術を活用し製造されています。それら技術の開発をする中で、機械系で学んだ材料力学や複合材料の知識を自身の強みとして活かしながら、材料組成や材料設計等の化学分野の知識が学べることにもやりがいを感じています。
成長したこと/挑戦したいこと
担当テーマの2つの開発目標はトレードオフの関係にあり、これらを両立する条件が見つからず、新規技術開発の難しさを痛感していました。接合界面の分析や樹脂材料の見直し、成形条件改善等、自身のバックグラウンドにない知識や技術を習得し、活用することで解決の見通しを得ることができた点は、成長した部分だと感じています。また、困りごとや疑問点がある際は、自身の見解を持った上で上司や周りの方々とディスカッションする大切さも学びました。これまでの試作・評価の経験は自身の成長につながった部分もありましたが、よりスピーディーかつ精度の良い開発を目指したいと感じています。今後は開発能率向上を目指し、従来のCAE解析に加えAIやビッグデータなどを活用した、新規解析技術の構築にも挑戦していきたいです。
活躍する社員 03
機械系エンジニアとして、広い視野で全体をマネジメントする。
熊谷 亮祐
川崎事業所 工務部 千鳥工務グループ
2015年入社 工学府 機械系専攻 修士
熊谷 亮祐
川崎事業所 工務部 千鳥工務グループ
2015年入社 工学府 機械系専攻 修士
CAREER
川崎事業所 工務部 設備技術グループ
配管の粉詰まりトラブル改善検討。
インドネシア 合弁企業
プラントの各種トラブル改善検討。
生産技術部 プロセス・ソリューションセンター
往復動型ガス圧縮機の部品の部分更新・改造による設備更新費のコストダウン検討。
川崎事業所 工務部 設備技術グループ
プラントの各種トラブル改善検討、大型設備工事プロジェクトを担当。
川崎事業所 工務部 千鳥工務グループ
プラントの各種トラブル改善検討、大型設備工事プロジェクトを担当。
INTERVIEW
現在の仕事内容
化学原料の製造プラントの設備更新工事をはじめ、各種エンジニアリング業務に取り組んでいます。設備の新設・更新に必要な予算の算出に始まり、プロセス検討の支援、各機器の設計、発注、現場工事、工程管理、安全管理、予算管理と、プロジェクト全体のマネジメントが私の役割となります。機械系出身者は自動車メーカー等へ入社するケースが大多数ですが、私は機械系エンジニアの少ない環境で多様な業務に携わりたいと考えて当社に入社しました。その想定通り、エンジニアリング工程の上流から下流まで幅広く見ながら全体の取りまとめ役として仕事をしています。
取り組んでいる仕事の魅力
設備設計の仕事には機械だけでなく、広い領域の専門知識が必要です。プロジェクトをマネジメントする際は工程全体を幅広く見る一方で各分野のスペシャリストと密接に協力する必要があり、その結果、化学、電気、制御、土木、建築、法規など広範囲な知識が修得できます。その知識を次の業務に活かすことで自分を成長させていける点は、大きな魅力です。また自分の手がけたプラントで製造された化学原料のことがメディア等で報道されると、産業界のモノづくりを裏方として支えている実感が得られ、社会貢献の喜びを感じます。
成長したこと/挑戦したいこと
入社1年目の終わり頃から約1年半、インドネシアで携わった業務のことが印象に残っています。ナショナルスタッフとの連携のもと、プラントのトラブル対応や設備改善に取り組みましたが、日本国内のようにこちらの意図があうんの呼吸で通じることはなく、必ず論理的な裏付けを求められました。この経験で学んだ論理的に説明するスキルは、現在のマネジメント業務にも十分に活かされています。今後は機器のトラブル解決に際して問題の本質的な原因が究明できる、問題解決能力の高い機械系エンジニアを目指していきます。そのためにも多くのプロジェクトを通じて経験を蓄積していきたいと考えています。
活躍する社員 04
歩留まり改善を通じて、会社の業績にインパクトを。
石井 宏幸
生産技術センタ コア技術推進部 フィルムグループ
2010年入社 工学部 機械システム工学科卒
石井 宏幸
生産技術センタ コア技術推進部 フィルムグループ
2010年入社 工学部 機械システム工学科卒
CAREER
下館事業所 生産技術部
製品の自動光学検査工程の効率化や極薄大判シートの自動搬送方式の開発に従事。
下館事業所(五所宮) 生産技術部
仕上げラインの増設や外観検査機のアップグレードを担当。
生産技術センタ(フィルムグループ)
新規光学フィルムの量産化や異方導電フィルムの歩留まり改善、他のフィルム製品への技術展開や支援を担当。
INTERVIEW
現在の仕事内容
現在、私は異方導電フィルム「ANISOLM」(アニソルム)の利益拡大を目的に、歩留まり改善活動に携わっています。製造や開発、品質保証など関連部署との連携のもとでプロジェクト体制を構築し、製品の不具合を調査し、その原因を工程の中で発見し対策を打っています。ある程度その成果が上がった今は、得られた知見や開発した技術の他事業所への横展開や他品種への応用も図っています。機械システム工学を専攻した私にとって化学は苦手な分野でしたが、業務を通じて自然と学ぶうちにすっかり化学が好きになりました。こうした点も面白みの一つと感じています。
取り組んでいる仕事の魅力
主流製品の利益拡大が当社の業績に与える影響には、かなり大きいものがあります。年度始めに立てた予算目標をクリアし、経営に確かなインパクトを与えることができたときは、大きな達成感を得ました。結果が数字で出てくることはやはり面白い点です。逆に言えば一歩でも不良対策を間違えると大きな生産性低下を招きかねませんから、重い責任を背負っていると感じます。また生産性・作業性が改善されて現場のオペレーターや関係者と喜びを分かち合えるのもやりがいです。「改善してもらって助かった」「ありがとう」という声を聞くと、自分の仕事の貢献がダイレクトに感じられ、嬉しくなります。
成長したこと/挑戦したいこと
私は製品開発に携わった経験があります。通常、製品開発は研究開発の担当者が主導しますが、この製品はプロセス上の課題改善がボトルネックとなっており生産技術のプロセス開発がブレークスルーにつながったケースとなりました。スマホに搭載されるパネルへの採用が決まるなど大型の受注にも結びつき、モノづくりの醍醐味を実感できた出来事でした。このように機械系出身の私でも開発にチャレンジするチャンスが、当社にはあります。今後はプロセス開発/改善の知識を活かして大型設備投資等も担当し、他事業所や海外拠点への横展開も視野に入れながら、生産技術者としてさらに成長したいと考えています。
※社員の所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。