黒鉛電極
炉内の過酷な温度下で唯一使用できる部材。その高品質化と安定供給を実現。
事業概要
黒鉛電極は、鉄スクラップを溶解し鋼を生産する電気製鋼炉(電炉)の電極として使用されている部材です。電炉では大電流を投入し、アーク放電によってスクラップを溶解。炉内の溶鋼温度は1,600℃、電極先端温度は3,000℃にも達します。このような過酷な温度条件下で使用できる工業部材は現在黒鉛しかありません。
電炉は高炉と比較して粗鋼生産量あたりのCO2排出量が25%であり、今後の脱炭素社会に向けて電炉での生産割合が増加していくと予想されています。レゾナックでは、高品質な黒鉛電極の安定供給と電炉操業技術の高度化をAI技術などでサポートしています。鉄のリサイクルと製鉄プロセスにおけるCO2排出量削減に、貢献していきます。
主力製品・技術事例
黒鉛電極
製品は最大で直径800mm・長さ3000mm円柱形の大型黒鉛材。世界でも最高品質の電極を作る技術を保有している。
水力発電
黒鉛電極の品質の鍵を握る電力の多くは、当社内で発電。事業所として、消費電力が水力発電量を下回る電力ニュートラルに挑戦している。
高温熱処理技術
原料を、成型・焼成後、黒鉛化炉で高温の熱処理を行う。最終製品の物性をコントロールして、高収率で熱処理するノウハウを保有。
身近な製品を支えるレゾナック
鉄鋼材
「スクラップ鉄の再生」により生まれた「鉄鋼材」は、さまざまな用途で使用されている。