ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

基本的な考え方・方針

レゾナックグループは「化学の力で社会を変える」の実現に向けて、共創型化学会社として幅広い技術プラットフォームを起点とし、お客様や様々なステークホルダーとの共創から社会課題に対するソリューションを創出することを目指しています。

ソリューション創出のためには、多様なスキル、経験、デモグラフィックから構成される人材を確保し、一人ひとりが活躍できるための環境を整え、様々なアイデアを取り入れて集合知に変えていくことが重要と考えています。そのため、レゾナックグループではDE&Iを次のように定義し、経営課題としてその深化に取り組んでいきます。

Diversity(多様性)

多様な人材の一人ひとりの個性を大切な価値として考えること

  • 国籍・人種・性別・年齢・障がい・宗教・バックグラウンド・性的指向・スキル・経験など

Equity(公平性)

一人ひとりの個性に合わせた公平な機会の提供とそれぞれが活躍するための環境づくりを追求すること

Inclusion(包含)

一人ひとりの個性を受け入れ、個性として持つ価値が組織の中で最大限発揮されること

推進体制

CHROのもと、カルチャーコミュニケーション部を設置し、各事業場・グループ各社のDE&I担当者などと協力しながら、インクルーシブな企業文化の醸成、多様な人財の活躍支援、仕事とライフの両立支援など、さまざまな施策に取り組んでいます。

DE&I推進に向けた教育

さまざまなテーマにおける研修を通じて、全従業員がDE&Iの本質を理解し、日々の行動で実践することを目指しています。

TOPICS共創型コラボレーション力強化研修を実施

当社が独自に設計した「共創型コラボレーション力強化研修」を開催し、アンコンシャスバイアス、心理的安全性についての知識と理解を深めています。経営幹部や従業員が学んだことを実践することでインクルーシブな組織風土を目指しています。

経営幹部向けの
共創型コラボレーショ力強化研修の様子

女性の活躍推進

レゾナックグループでは、女性従業員の活躍推進に取り組んでおり、管理職に占める女性の割合を2025年末までに国内グループ連結で7%、グローバル連結で13%に向上させることをKPIとして設定しました。将来のリーダーを育成するタレントマネジメントを通じて、女性のリーダー候補人材を管理・育成していきます。

仕事と家庭の両立支援

多様なバックグラウンド・ライフスタイルを持つ従業員が活躍し続けられるよう、育児・介護休業法の各種制度に関する法定を上回る制度や、フレックスタイム、在宅勤務等の柔軟な働き方に資する制度を整備しています。また、男性の育児休業取得キャンペーン(パパキャン)、ベビーシッター支援サービス、復職支援プログラム(産休育休復職支援セミナー)も行っています。さらに、個人のさまざまなライフプランやキャリアプランなどにより退職され、再び当社での活躍を希望される方への復職制度(ウェルカムバック制度)を運用しています。

  • 2021年7月より、企業主導型保育園の検索・申込や子育て情報を閲覧できるサービス「子育てみらいコンシェルジュ」を導入しています。
  • 厚生労働省 パパの育休プロジェクト新規ウィンドウで開くに賛同しています。
  • 積水ハウス株式会社 男性育休プロジェクト新規ウィンドウで開くに賛同しています。

TOPICS「パパ・プレパパセミナー」を開催

2022年6月に「パパ・プレパパセミナー」を、7月に「パパ・プレパパ座談会」をオンラインにて開催しました。セミナーには育児をするパパやこれから育児が始まるプレパパ、そのような部下を持つ上司を合わせて約60名が参加しました。また「パパ・プレパパ座談会」ではパパ、プレパパ同士が繋がりや交流を深め、日ごろの育児に対する悩み等を相談し合うことができました。座談会終了後もチャットを通じパパ同士の交流が続いています。

TOPICS「仕事と介護の両立セミナー」を開催

オンラインセミナーの様子(2022年8月)

2022年8月に「仕事と介護の両立セミナー」をオンラインにて開催しました。セミナーは約180名の従業員が参加しました。 セミナー後のアンケートでは、受講者の約95%がセミナーの内容に満足したと回答しました。今後も、従業員が長く働き続けることのできる環境の整備や支援に継続して取り組んでいきます。

障がい者雇用

障がい者雇用率の推移

障がい者インクルージョンの実現に向け、“オンリーワンの個性を、チカラに変える。”をスローガンに掲げ、障がいのある方の雇用を推進しています。2014年に本社内に障がい者雇用のモデル職場を設置し、知的・精神・発達障がいのある方が、名刺や封筒などの印刷作業、廃棄前のパソコンデータ消去作業など、それぞれに適した分野で活躍しています。 一人ひとりの個性に合わせた環境・職域・キャリアづくりを継続実施し、そのノウハウをグループ内に展開することで、事業所やグループ会社でも、知的・精神・発達障がいのある方のインターンシップの受け入れや採用が実現しました。
また、当社で働く障がいのある方や、障がいのある方と共に働く方をサポートするため、ジョブコーチによる相談窓口も設置しています。

「The Valuable 500」に加盟

当社は2020年9月1日、「The Valuable 500」に加盟し、以下のコミットメントを定めました。

「当社は、障がいの有無に関わらず全ての従業員が会社という舞台で輝き続けるこができるよう、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、こころを、社会を動かし、世界にもっと驚きや感動を届けてまいります。」

  1. 1. 当社は“オンリーワンの個性を、チカラに変える。”を、障がい者インクルージョン推進のスローガンに掲げ、障がいや病気のある従業員を含む一人ひとりが、心理的安全性を感じられ、チカラを発揮できるインクルーシブな職場づくり(DE&I)に取り組みます。
  2. 2. 障がいがあっても、チカラを発揮できる環境や機会、個性に応じたキャリアビジョン、これらを実現するためのサポートを提供します。
  3. 3. 障がいのある従業員の雇用(障がい者インクルージョン)について目標を定めて促進します。
  • The Valuable 500とは、2019 年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発足した、障がい者インクルージョン推進の国際イニシアチブで、「インクルーシブなビジネスはインクルーシブな社会を創る」という考えのもと立ち上げられました。障がい者がビジネス・社会・経済にもたらす潜在的な価値を発揮できるように、ビジネスリーダーが自社のビジネスをインクルーシブにする改革を起こすことを目的としています。

関連リンク:「日本財団ジャーナル」に取り組みが紹介されました

TOPICS社内で「オンリーワンサポーター」を募集

The Valuable 500への参画を機に、障がい者インクルージョンに関するパンフレットを全従業員に配布し、“障がいや病気のある方が心理的安全性を感じられ、個人が持つチカラを発揮できるインクルーシブな職場環境づくりを目指す”ことに賛同する従業員を“The Valuable 500”にちなみ、500名以上を目標に募りました。その結果、2022年9月末時点で約7300名のサポーターが集まっています。障がい者インクルージョンを常に意識できるよう、サポーターにはオリジナルステッカーを配布しています。

高齢者雇用・キャリアマネジメント

国内の従業員がこれまで培ってきた技能や専門能力を、引き続き各職場で活かしていただけるよう、定年退職者の再雇用を行っています。また、50歳代のうちに定年退職後のライフプランを自身が考える研修を開催するなど、高齢者のキャリア形成支援に取り組んでいます。