CTOメッセージ

私たちレゾナックは、「化学の力で社会を変える」をパーパスとして掲げ、不断のイノベーションを通して、常に社会のニーズに応える先端材料パートナーとして、グローバルに持続可能な社会の発展に貢献する共創型化学会社であることを目指しています。

「世界No.1技術・製品を生み出し続ける」と言うビジョンのもと、旧昭和電工と旧昭和電工マテリアルズから引き継いだ技術をもう一度精査し、3つの私たちの強み(コアコンピタンス)として捉え直しました。「作る化学」「混ぜる化学」「考える化学」の技術共鳴(レゾナンス)によるシナジー創出を図りながら、最短かつ確実に社会課題にお応えできるよう、研究開発活動に取り組みます。

そのため、研究開発における「3つの重点領域」を設定しました。

  • ありたい未来像からのバックキャスティングを重視し、同時に現行事業を足元からみるフォアキャスティングも実施しながら、サステナブルな未来社会の課題を解決に導く、研究開発戦略と知財戦略に基づき、適切なリソース配分の下、投資を行います。特に、コア成長領域と定めた、半導体・電子材料市場向け素材および材料開発には重点的に投資を行います。
  • 研究開発者が大事にするべき姿勢である仮説と検証をこれまで通り疎かにすることなく、一方でこれまで蓄積されてきた技術情報の有効活用、計算科学・統計解析・MI(マテリアルインフォマティックス)等のデータ利活用推進によって、研究開発活動の効率化を図ります。社内外データ連携を進め、強固なデジタル基盤の構築と運用を通して、戦略的知財活用と開発段階から最終的な「モノづくり」環境を意識しながら、社会課題解決に向けた研究開発の加速を図ります。
  • 変化著しい社会課題に迅速に対応するため、常に私たちの技術と社会やお客様の課題(ニーズ)との相対的ポジショニングを客観的に測れるモノサシを意識しつつ、自社のみでの技術開発に拘ることなく、積極的なOI(オープンイノベーション)を追求します。そして迅速な課題(顕在ニーズ)解決と中長期課題(潜在ニーズ)解決の両方を実現する共創型化学会社であることを目指します。私たちはすでに、OIを通した協業・共創を実現する拠点として、2022年に横浜市に研究施設を包含した複合施設「共創の舞台」を開設・運用を開始しました。この「共創の舞台」をグローバルな技術共創の「場」として活用するのみならず、地域社会や周辺企業とのハブ拠点として共創を促進します。

私たちは「ありたい姿」実現のため、研究開発活動/技術戦略策定/知財活動を三位一体と捉え、各事業部と密に連携しつつ、技術の成長を通して自ら成長でき、ワールドワイドに活躍できるレゾナック研究開発者の育成にも注力し、世界トップクラスの機能性化学メーカーを目指します。

執行役員
最高技術責任者(CTO)  福島 正人