サステナビリティビジョン
レゾナックは、パーパスに基づき「化学の力で社会を変える」ためには、経営の根幹にサステナビリティの概念を据える必要があると考え、執行体制の強化を進めています。その一環として、「サステナビリティビジョン2030」を設定すると共に、長期ビジョンの主要戦略を実行するためのサステナビリティ重要課題を特定し、社内浸透を進めています。
「イノベーションと事業を通じた競争力の向上と社会的価値の創造」「責任ある事業運営による信頼の醸成」「自律的で創造的な人材の活躍と文化の醸成」の3つの重要課題について、より幅広いステークホルダーに、より深い価値を提供していきます。
サステナビリティビジョン2030
技術や事業を通じて社会の課題を解決し、社会に価値提供をすることで、自らの持続的な成長と企業価値の向上を実現していく
顧客、従業員、投資家およびステークホルダーなどの将来世代を含む持続可能なよりよい社会づくりのパートナーから、「選ばれ」かつパートナーに「選ぶ」ことができる共創型化学会社になる
レゾナックのサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)
2030年を見据えた3つのマテリアリティとその構成要素を特定し、長期ビジョンの戦略へ反映するとともに、2025年を目途とする非財務KPIに落とし込んでいます。なお、3つのマテリアリティは同じく2030年までの長期ビジョン(①世界で戦える会社、②持続可能なグローバル社会に貢献する会社、③国内の製造業を代表する共創型人材創出企業)と関連しており、当社長期ビジョンの達成と社会からの期待の両面をカバーしたものとなっています。また、KPIはおかないもののマテリアリティと同等の重要性を有するグローバル経営の共通基盤として、コーポレート・ガバナンスとステークホルダーエンゲージメントにも力を入れていきます。

サステナビリティ重要課題①
イノベーションと事業を通じた競争力の向上と社会的価値の創造
目標
社会課題の発見から技術開発、新たなビジネスモデルを通じたソリューションの提供という一連のプロセスと、共創を通じたイニシアチブの発揮により、事業を通じて社会的価値を創出します。
- 事業あるいは主要製品ごとの目標設定、実行・モニタリング
- 主要製品のLCAの算出、研究開発段階での評価手法の導入
サステナビリティ重要課題②
責任ある事業運営による信頼の醸成
目標
安全文化の醸成と各種事故などの根絶に加え、戦略・オペレーション・ハザードなど広範囲にわたるさまざまなリスクの最小化と対応準備を図り、変化する経営環境・事業環境に柔軟に対応して当社らしい価値を提供し続けることで、ステークホルダーの信頼を獲得します。
- 5つのゼロを達成
- 温室効果ガス排出量の削減
- サプライヤー自己診断票を活用したコミュニケーションの質の向上
- グローバルコンプライアンススタンダードと行動規範のグループ内浸透
- 統合的リスクマネジメント体制の構築と運営、リスクマネジメントシステムの高度化
サステナビリティ重要課題③
自律的で創造的な人材の活躍と文化の醸成
目標
自律的、創造的な共創型人材の育成と企業文化の醸成を通じ、「当社で働いているような人が欲しい」と言われる人材創出企業になることを目指します。
- グローバルアワードにおける共創事例の進化と深化
- 自律的なキャリアの構築に寄与する社内公募の成立数増
- エンゲージメント関連スコアの向上
- 女性管理職比率の向上による経営幹部の多様性の向上とインクルーシブな企業文化醸成