環境関連技術

プラスチックケミカルリサイクル

二段式ガス化方式による、プラスチックのガス化技術および化学品原料化事業

プラスチックガス化技術 部分酸化によるプラスチックの分解:ガス化炉の効率的・安定的な制御技術

  • 一般家庭などから排出される容器包装プラスチックを部分酸化によりガス化し、炭酸製品とアンモニアの原料としてリサイクル
  • プラスチックの持つエネルギーを利用することで、稼働中は燃料を必要としない環境負荷低減プロセス
  • 2003年から100万トンを超える処理実績によって培われた、効率的かつ安定した運転制御の実現

触媒技術

高性能触媒により、高収率・省エネルギーで目的物を得る

触媒設計:環境負荷低減を実現する触媒技術開発

酢酸エチル製造用触媒

大学と共同で開発した担持ヘテロポリ酸触媒を用いてエチレンと酢酸から一段で酢酸エチルを製造しています。

CH2=CH2 + CH3COOH → CH3COOCH2CH3

本反応は副生物がほとんど発生しない省資源・省エネルギーに優れた環境にやさしい製造法です。

保有技術

下記の反応プロセスの触媒設計技術、触媒解析技術、触媒性能評価技術を保有しています。
また、触媒劣化メカニズムや反応解析に基づく運転技術を開発し、プラントにおける触媒の最高性能を追求しています。

  • エチレン + 酸素 → 酢酸
  • エチレン + 酢酸 → 酢酸エチル
  • エチレン + 酢酸 + 酸素 → 酢酸ビニル
  • プロピレン + 酢酸 + 酸素 → 酢酸アリル
  • 酢酸アリル + 水素 → 酢酸n-プロピル
  • GSC(Green Sustainable Chemistry)経済産業大臣賞受賞(2007)

CCU技術

CO2を分離回収し、化学品に変換する

分離・利用技術 排ガスからCO2を分離する技術、及びそのCO2を化学品原料として利用する技術

多孔性配位高分子(PCP)技術

金属イオンと有機配位子からなる、配位結合を利用した多孔性材料です。ガス吸蔵、選択的なガス吸着といった特徴を有しています。最適な設計をしたPCPを低濃度CO2排ガスからのCO2分離回収に利用することで、低エネルギー化が期待できます。配位子合成から形態付与まで幅広く開発し、PSAプロセスでの実用化を目指しています。