Resonac Pride製品・サービス

パーパスの実践により社会や顧客に貢献する「Resonac Pride製品・サービス」

「Resonac Pride製品・サービス」の考え方

レゾナックグループは、先端材料パートナーとして時代が求める機能を創出することでグローバル社会の持続可能な発展に貢献し、「人々の幸せと豊かさ」「地球との共生」を実現することを目指しています。​実現に向けては、バリューチェーンの川上から川下まで幅広い領域で提供している当社の製品・サービスが、顧客や社会にどのような価値を、どのくらい提供することが出来たかを可視化することが重要だと考えています。
統合にあたり、​旧昭和電工グループで実践していた「SDGs貢献製品」を「Resonac Pride製品・サービス」として一新し、今まで以上に顧客や社会への貢献をグループとして重視していきます。
認定にあたっては、パーパスに基づき社会を変えることで顧客や社会に提供した価値や当社が大切にする4つのバリューの発揮の妥当性、製品環境アセスメント・レピュテーションなどのリスク評価、売上計画やシェアなどの将来性・インパクト、世界共通のゴール(SDGs)との関連性などの観点で第三者の視点を入れ評価していきます。

認定するための主な確認項目 パーパス/バリューの実践 顧客や社会に提供した価値はなにか(可能な限り定量化) どんなバリューを発揮したか 2023 妥当性 認定するための主な確認項目 リスクの評価 製品環境アセスメント、レピュテーションなど様々な観点から評価した際にどんなリスクがあるか 2023 第三者から見たリスクの観点 認定するための主な確認項目 売上計画 売上計画やシェア 2023 将来性/インパクト  認定するための主な確認項目 SDGsとの関連性 17のゴール・169のターゲットにどう貢献するのか、SDGsの本質に繋がっているか 2023 世界共通のゴールとの関連性(将来性含む)

事業を通じたSDGs達成への貢献

循環型社会を目指す共創型化学会社として、SDGsの12番と17番への貢献を当社の企業活動の中心とし、事業・製品を通じた取り組みのゴール、土台に事業基盤を通じて自らが取り組むゴールを下記のように位置づけています。すでに取り組んでいる領域はもちろんのこと、その先の「化学の力で実現したい未来」への貢献を目指します。

SDGs1番から17番までに表現されていない私たちが発見し解決していく課題=「化学の力で表現したい未来」 次世代半導体材料などの技術開発 高いリサイクル性を有した部材の提供 低消費電力半導体適用の材料開発 GHG排出削減に寄与する製品の提供 EV性能向上に貢献する材料開発 共創型化学会社

認定のプロセス

2022年までは社内で製品・サービスの認定を実施していましたが、今後は第三者に入っていただき、客観性・透明性を高めていきます。第三者には投資家や有識者、顧客、次世代メンバーなど、さまざまなステークホルダーの参画を予定しています。

エントリー(事業)→事務局→第三者を含んだ審査会・認定→パーパス実現により貢献した製品・サービスについて表彰

SDGs貢献製品

※ 旧選定プロセスで認定された製品・サービス(「SDGs貢献製品」)については、新選定プロセスで再度認定を実施しています。

事業・製品 貢献ポイント 2030年に向けて 主なSDGsターゲットNo.
プラスチックケミカルリサイクル
  • プラスチック資源のケミカルリサイクル率向上
    ケミカルリサイクル率:約3%(現状)→17%の達成(国内)
  • 海洋プラスチックごみによる汚染の低減
  • リサイクル困難なプラスチックにも対応し、リサイクル率を向上
  • 商業運転で培った安定生産プロセス技術を国内外に提供
9.4、12.5
黒鉛電極
  • 鉄鋼生産におけるCO2排出量削減
  • リサイクル含めた持続可能な循環型社会の構築
    世界電炉鋼比率:約30%(現状)→35%の実現
  • 電炉操業技術を高度化させ、製鉄プロセスでのCO2削減
  • カーボンニュートラル操業を実行する世界6工場からの高品質な黒鉛電極の安定供給
  • 大町電力ニュートラル:消費電力量≦水力発電量
  • AI技術などで電気炉操業技術の高度化をサポートし、電極原単位を削減
9.4、12.2
半導体向け高純度ガス 持続可能な産業化の促進 さらなる高純度化により半導体メモリーのデータ記録容量を増大、低消費電力化によるタブレット端末の普及拡大に貢献 9.4
ハードディスクメディア 持続可能な産業化の促進 ハードディスクドライブのデータ記録容量を増大し、データインフラ普及に貢献 4.3、9.4
リチウムイオン電池正負極材用導電助剤「VGCF® エネルギー効率改善(リチウムイオン電池の使用材料) 社内の電池部材との融合でさらなる高性能化によるエネルギー効率改善に貢献 7.3、13.2
アルミラミネートフィルム「SPALF® エネルギー効率改善(リチウムイオン電池の使用部材) SPALFと熱交換器の技術を融合した軽量かつコンパクトな電池冷却器により低炭素社会に貢献 7.3、13.2
再生医療等製品の製法開発・受託製造サービス がんや遺伝性疾患など、従来の治療法では治療が極めて困難な難治性・再発性疾患を克服 製薬企業のパートナー企業として、北米、欧州、日本に所有する再生医療等製品の製造拠点で、高品質な再生医療等製品の製造受託サービスを通じて、再生医療の普及・発展に貢献 3.4、3.8

5G、AI、自動運転など情報通信関連製品:

  • CMPスラリー
  • プリント配線板材料
  • ソルダーレジスト
  • ダイボンディング材料
  • エポキシ樹脂封止材
  • 異方導電フィルム
大量のデータを用いた新たなサービス・産業プロセスの実現するAI技術や次世代無線通信技術(5Gなど)、自動車の安全性向上、移動サービスの向上と通信、交通インフラ普及に貢献 当社の材料技術が当該技術分野の発展・実用化加速に寄与し、情報通信技術を生かした物流管理、スマートグリッドなどにより資源の利用効率、環境問題の改善、社会の交通安全の発展などを促進 3.6、9.4
樹脂バックドアモジュール エネルギー効率改善(自動車の軽量化) 自動車の軽量化による燃費向上で走行時のCO2削排出量を削減し、温暖化防止に貢献 6.4、7.3、9.4
排気部品用高温断熱材 健康的な生活の確保(有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染防止) 高温維持により排ガスの浄化を促進するとともに、エンジンの防音・防振に寄与し、都市環境の清浄維持や搭乗者の快適性向上に貢献 3.9、9.4
銅フリー摩擦材 健康的な生活の確保(有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染防止) ブレーキ制動時に発生する微量の摩耗銅粉による、河川や湖沼および海洋の汚染抑制に寄与し、水質汚染による健康被害の発生防止に貢献 3.9、12.4
xEV用負極材 エネルギー効率改善(xEV用電池の提供) xEVの普及拡大に貢献し得る電池材料の開発・製造・販売を通じて、世界のエネルギー効率改善、大気汚染減少といった社会課題解決に寄与 7.3、9.4

貢献ストーリー例

2023年は「黒鉛電極」、「銅張積層板・ソルダーレジスト」について貢献ストーリーを作成しました。今後も選定された製品について、バリューチェーンを踏まえた、2030年に向けた貢献ストーリーを展開していきます。