設備安全
設備事故ゼロを目指して
リスクベースのマネジメントによって設備事故・トラブルの未然防止に努めています。
発生した設備事故に対しては、事故分析、再発防止対策を計画、実施することで、類似事故防止に努めています。
設備事故件数
- ※ 重大設備事故1件含む
保安確保の取り組み
当社は、保安力向上を目指し、過去の事故・トラブルを解析して再発を防止する取り組みを推進しています。
- 設備設計、運転、保全、工事、作業などのあらゆる場面において実施する各種リスクアセスメント結果をもとに、リスク低減策を計画、実施、評価、改善を行う、リスクベースのマネジメントシステムの運用
- 設備事故未然防止のための本質安全設計、変更管理の確実な実施
- 事故災害防止のための予防保全、時間基準保全と状態基準保全を実施
- 有害性や事故発生リスクの高い化学物質の取り扱いについて審査の実施
- 社内発生事故の本質原因解析と再発防止策の実行
- 社内外事故事例の水平展開と事故未然防止の実施
- 安全感度力向上を目指し、安全に関する知識・技術について職能別、階層別の教育体系の見直しを実行
- 安全文化の醸成のための諸施策を実施
自然災害への対応
当社は、地震・台風・大雨など自然災害発生時においても人命最優先の取り組みをしています。さらに当社製品の供給が社会全体に与える影響および供給責任の重要性に鑑み、リスクアセスメントに基づく被害の予防および緩和対策を実施しています。特に耐震については、人命尊重の観点から耐震対策を実施すべき設備・建屋を抽出し、効果的な耐震対策を推進しています。
事業領域が拡大する中、今後も国内外において災害に強い事業体制を構築します。さらに教育訓練による課題の明確化・改善を通じて、事業継続を確実に実施できるマネジメント活動を推進していきます。
実施事例大分コンビナートにおける総合防災訓練
大分コンビナートでは、コンビナート内で発生する災害を想定して関係部署の災害対応能力向上と相互の連携の強化を図ることを目的として、総合防災訓練を実施しています。
訓練当日は、鶴崎共同動力㈱の廃棄物処理施設で火災を想定した消火訓練、また、鎮圧活動中の負傷者を想定した救助訓練を行いました。訓練を振り返って抽出された課題に対して対応策を協議し、引き続き改善を進めていきます。このような実践的な訓練を重ねることにより、これからもコンビナートの防災力強化に向けた活動を推進していきます。
実施事例東長原事業所における緊急事態対応訓練
東長原事業所では火災・爆発・有害物質漏洩等の緊急事態が発生した場合に備え、事業所内で働く各企業と共同で総合防災訓練を春と秋に実施しており、春の総合防災訓練では、毒性のあるガスが漏洩した想定で訓練を行っています。
訓練当日は「発災職場や非常時対策組織の各班が円滑に初動対応できるか」「被災者が発生したことを想定して、被災者を無事に救助することができるか」の2点を重点課題に掲げて、緊急事態対応訓練を実施しました。参加者には緊張が見られましたが、予め想定していたように行動することができました。
一方で、構内放送設備とIP無線機を用いた連絡体制などについて改善の余地が挙げられました。今後、これらの課題を改善して、万が一の有事の際にも慌てることなく円滑に対応できるよう、継続して訓練を実施していきます。