労働災害の防止
労働災害ゼロを目指して
発生した労働災害に対する本質的な安全を目指した改善と、リスクアセスメントを中心とした労働災害の未然防止を推進しています。
2021年は当社の従業員・協力企業の休業災害が6件発生しました。災害型別では、挟まれ、巻き込まれや転倒転落災害が多い傾向にありました。これらの災害の再発防止・未然防止策のため、以下の施策を継続的に実施しています。
- リスクアセスメントのガイドラインを規程し、労働安全衛生リスクアセスメントや化学物質リスクアセスメントを実施することで、職場の安全衛生に関わるリスクの低減や化学物質による事故災害の防止に役立てています。
- 2022年からは、リスクマネジメントのレベルアップを図る活動を開始しています。この中では、リスクアセスメントの網羅性を高めるために、より多角的な視点を取り入れ、リスクを抽出する取組みを行っています。
- 安全文化の醸成と安全基盤の構築のため、“創る安全”※1チェックリストを有効活用し、“創る安全”活動を促進しています。
- 発生した労働災害に対して、その要因をより深掘りし、根本原因の追究と本質安全化を推進するために、工学的な分析手法を取り入れています。また、休業や不休災害だけでなく軽微な労働災害の情報も収集・分析・共有することで、類似事例の再発防止に取り組んでいます。
- 安全感度の高い人づくりのため、安全教育体制の見直し、積極的な教育機会の提供に努めています。
- 高年齢者の労働災害(特に転倒災害)が多い傾向を受け、体力測定やエクササイズを交えた転倒転落災害対策セミナーの実施や、エイジフレンドリーガイドラインを参考にした取り組みを始めています。
- 過去の災害を“安全カレンダー”として全社にメール配信し、事例活用を促進することにより安全感度や安全意識の向上につなげています
- 危険体感施設を用いた安全教育の充実やノンテクニカルスキル※2教育を実施しています。また、過去の災害事例から学んだことをVRシステムとして作り上げ、危険体験もできるように準備を進めています。
- 協力企業の安全活動を強化するため、安全協議会による積極的な意見交換や合同のパトロール、協力企業のRC監査などにより安全管理面での協働・指導を継続的に実施しています。また、有期で入構する工事作業者に対しては、工事における安全確保についての事前の確認を行うとともに、
- 入構時の教育の充実、工事作業中のパトロールや安全協議の場などを通じてより安全に工事が完了するように努めています。
- ※1 “創る安全“活動:社内外の過去の事故・災害を解析し、得られた教訓を”創る安全チェックリスト“としてまとめ、リスク抽出の視点や教育資料として活用することで繰り返し事故を防止するための取り組み
- ※2 ノンテクニカルスキル:状況認識、コミュニケーション、リーダーシップなど、ヒューマンファクターに係るエラーを防止し、安全を確保していくための現場(指示する方も)が持つべきスキルの総称

従業員休業災害度数率※2推移
- ※2 従業員休業災害度数率=(死傷者数/延べ労働時間)×100万。
実績:国内グループ(従業員・協力企業)における 休業・不休災害件数
- ※ 2021年より旧 昭和電工マテリアルズの実績を含む。
- 2018年 休業災害:4件 不休災害:5件
- 2019年 休業災害:15件 不休災害:4件
- 2020年 休業災害:3件 不休災害:8件
- 2021年 休業災害:6件 不休災害:11件
(内訳 旧昭和電工国内グループ連結:休業5件、不休7件、 旧 昭和電工マテリアルズ単体:休業1件、不休4件)