ホワイト物流

基本的な考え方・方針

“ホワイト物流”推進運動とは、物流業界の労働環境の向上を目指し、2019年3月に国土交通省・経済産業省・農林水産省が開始した取り組みで、以下を目的としています。

  • トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化
  • 女性や60代以上も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現

“ホワイト物流”推進運動は、物流業界の働き方改革ともいえる運動であり、その実現には荷主のコンプライアンスが重要になっています。 当社はこの運動に賛同し、2019年5月に化学業界の先頭を切って自主行動宣言を行い、その実現に取り組んでいます。

物流2024年問題対応

2024年4月にトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用されることに伴い、輸送能力の不足が懸念されています。この“物流2024年問題”へ取り組むために、2023年6月、経産省他関連省庁、化学品関連企業、物流企業から成る“フィジカルインターネット実現会議化学品WG”(以下、化学品WG)が設立されました。当社もこの化学品WGに参画し、持続可能な物流(安定・安全・カーボンニュートラル・効率化)の実現に向けた、物流の商慣行の改革、標準化、デジタル化などについて、具体的なアクションプランを策定し、取り組みを進めています。

主な取り組み

  1. 1. 自主行動計画の遵守
    化学品WGで策定した自主行動計画を遵守します。
    (荷待ち荷役作業2時間以内に短縮、運送契約の適正化、物流業務の効率化など)
  2. 2. 物流WG会議
    当社の物流担当者が集合し、最新の物流動向の情報共有と、ドライバーの作業環境改善や物流効率向上に向けた取り組みについての意見交換をする会議を年2回定期的に開催しています。さらにテーマごとに分科会活動を推進しています。
  3. 3. パートナー運送事業者(3PL)とのトラックドライバーの労働条件改善に向けた対話
    各拠点で主要なパートナー運送事業者を対象に、法令遵守とトラックドライバーの労働条件改善、生産性についての問題意識を共有し、対話する場を設けています。作業の合理化などについてパートナーから要請があった場合は、真摯に協議に応じるとともに、当社からも積極的な改善提案をしています。
    (例:接触事故防止のため場内通行ルート整備、ドライバーが担当する作業に関わる安全器具の拡充、荷待ち時間を配慮した集荷時間・場所の設定など)