サプライヤー評価
2023年の取り組み
CSRアンケート(自己診断)
“レゾナックグループ サステナブル調達ガイドライン”の内容に関して、年間450社前後のサプライヤーにCSRアンケート(自己診断)へ回答していただくことで、CSRへの取り組みをサプライヤー自身で確認していただいています。主要な既存サプライヤーには3年に1回、原則として全ての新規サプライヤーには取引開始時に回答をしていただいています。2023年は全体において91%の回答率となりました。このCSRアンケートは、サプライヤーにおける取り組み状況を把握することで、当社事業推進におけるリスク特定および対策立案など、適切なリスクマネジメントに活かすとともに、サプライヤーとの緊密かつ公平な協力関係を築くためのコミュニケーションツールとして重要な活動と位置付けています。
2023年は、CSRアンケートの実施に新アンケートツールを導入しています。このツールを用いて、サプライヤーへのフィードバックを充実させるなどのコミュニケーションを促進することにより、サプライヤーとの協力関係の強化を進めています。
また、2023年はアンケートの内容についても、下記の9項目を含む内容に刷新しています。回答結果は、下記9項目ごとに点数化し、特に点数の低かった項目について改善を要請しています。また9項目の総合平均点が基準点未満のサプライヤーに対しては、個別にコミュニケーションを図り、当社から改善を提案するなど、サプライヤー全体の底上げを図っています。
CSR訪問
毎年40社前後のサプライヤーを訪問しており、直近10年でおよそ400社のサプライヤーを訪問しました。対話形式でサプライヤーのCSR活動への取り組みを確認するとともに、当社から優良事例の紹介などを行っています。
2023年は36社を訪問した結果、深刻な人権侵害やコンプライアンス違反が認められた事例(サプライヤー)はありませんでした。
コンプライアンス違反が検出された場合は、早期の改善に向けてサプライヤーと協議し、改善への取り組みを図ります。一方で、当社の事業継続にとってマイナスインパクトが特に大きいと判断された場合には、当該サプライヤーとの取引の見直しを検討します。インパクトの度合いを考慮し、新規見積・発注の一定期間停止、取引縮小、取引契約の解除などを判断します。取引再開にあたっては、サプライヤーの改善状況を調達担当者がヒアリングし、マイナスインパクトの懸念が軽減または解消していることを確認して、再開の可否を判断します。
フォローアップ
「CSRアンケート(自己診断)」「CSR訪問」を実施したサプライヤーのCSR取り組み状況を集計した上で、個々のサプライヤーが全体平均・業界別平均に対してどのようなレベルかを明示したフィードバックレポートを、診断を実施したサプライヤー全社に送付しています。これらをサプライヤーのリスク評価として、3年を一つのサイクルとして実施しており、原則全てすべての購入品・サービスを対象としています。
2023年“CSRアンケート(自己診断)”の実績と改善への取り組み
回答サプライヤー数:392社、総合平均点73.4点
(回答企業全社へ、全体平均・業界平均との比較、改善希望などを加えたフィードバックレポートを送付)