サプライヤー評価
2021年の取り組み
CSR自己診断
当社CSR調達ガイドラインの内容に関して、年間400社前後のサプライヤーに自己診断票に回答していただくことで、CSRの取り組みをサプライヤー自身で確認していただいています。主要な既存サプライヤーには3年に1回、原則新規サプライヤーにはすべて取引開始時に回答していただいています。2021年は全体において92%の回答率となりました。
この自己診断は、サプライヤーにおける取組み状況を把握することで、当社事業推進におけるリスク特定及び対策立案など、適切なリスクマネジメントに活かすとともに、サプライヤーとの緊密かつ公平な協力関係を築くためのコミュニケーションツールとして重要な活動と位置付けています。
自己診断においては下記9項目の回答結果を点数化し、特に点数の低かった項目について改善を要請し、また合計点が50点未満のサプライヤーに対しては、個別協議を行い、当社から改善を提案するなど、サプライヤー全体の底上げを図っています。
- A. 社会的責任(CSR)
- B. 品質・製品安全
- C. 企業倫理・コンプライアンス・公正取引
- D. 環境保全
- E. 職場の安全・衛生
- F. 人権・労働
- G. 情報セキュリティー
- H. 社会貢献
- I. 持続可能な調達

2021年 CSR自己診断結果(項目別平均点)
CSR訪問
毎年40社前後のサプライヤーを訪問しており、2010年の取り組み開始以降、累計で545社のサプライヤーを訪問しました。対話形式でサプライヤーのCSR活動への取り組みを確認するとともに、当社から優良事例の紹介などを行っています。
2021年は41社を訪問した結果、深刻な人権侵害やコンプライアンス違反が認められた事例(サプライヤー)はありませんでした。
コンプライアンス違反が検出された場合は、早期の改善に向けてサプライヤーと協議し、改善への取組を図ります。一方で、当社の事業継続にとってマイナスインパクトが特に大きいと判断された場合には、当該サプライヤーとの取引の見直しを検討します。インパクトの度合いを考慮し、新規見積・発注の一定期間停止、取引縮小、取引契約の解除等を判断します。取引再開にあたっては、サプライヤーの改善状況を調達担当者がヒアリングし、マイナスインパクトの懸念が軽減又は解消していることを確認して、再開可否を判断します。
データの詳細につきましては、ESGパフォーマンスデータをご覧ください。
フォローアップ
「CSR自己診断」「CSR訪問」を実施したサプライヤーのCSR取り組み状況を集計した上で、個々のサプライヤーが全体平均・業種別平均に対してどのようなレベルかを明示し、また改善に向けたアドバイス等をまとめたフィードバックレポートを、診断を実施したサプライヤー全社に送付しました。
2021年「CSR自己診断」の実績と改善への取り組み
回答サプライヤー数:327社、総合平均点65.4点
(回答企業全社へ、全体平均・業界平均との比較、改善希望などを加えたフィードバックレポートを送付)