ゼロから分かる新生レゾナック
共創で社会の課題を解決する
技術の進歩の結果、人々のくらしは物質的に豊かになった一方で、その代償として地球環境は危機的状況にあります。この矛盾を解消することはこれからの社会にとって最重要課題といえます。
こうした課題は一社単独では解決できません。あらゆる産業の起点にある化学メーカーが、業界に閉じた個社の事業活動にとどまるのではなく、さまざまなステークホルダーと共創すれば解決できると考えています。
新社名の「Resonac」は、「Resonate:共鳴する・響き渡る」と、Chemistryの「C」を組み合わせることから生まれました。この社名のとおり、「共創型化学会社」として社会を変えていきたいと考えています。

共創を生み出す研究開発拠点

レゾナックの強みである「計算・情報科学」「材料解析」「量産化技術・設備管理」「化学品安全管理・評価」の機能を持つ組織が集結し、ベンチャーや大学などとも協働・共創して長期の研究開発テーマを推進していきます。

半導体メーカーと同等の装置を導入し、半導体パッケージの製造プロセス全体を通しての材料の評価が行えます。他社や大学などとも交流しながら、次世代半導体製造の課題解決に挑戦しています。
業種を超えた協業で次世代半導体を開発
次世代半導体の高密度実装を実現するために、半導体装置・材料・基板メーカー12社*とのコンソーシアム「JOINT2」を設立し、技術や情報の相互活用などを通じて技術開発に取り組んでいます。参画企業同士の材料・技術を組み合わせ、お客さまにとって最適なワンストップソリューションを提供します。
- * 味の素ファインテクノ、上村工業、荏原製作所、新光電気工業、大日本印刷、ディスコ、東京応化工業、ナミックス、パナソニック コネクト、メック、ヤマハロボティクスホールディングス、オーク製作所、2023年7月時点。

- その他の事例はこちら 統合報告書「共創型化学会社とは」
社会課題の解決に向け注力する3つのこと
1.共創型人材を育て組織文化を醸成する
イノベーションを生み出すためには、社内外の人々と自律的につながり、共創を通じて創造的に変革と課題を解決できる人材の存在が欠かせません。レゾナックでは、異なるバックグラウンドを持つ人同士が共感して理解し合えるように、共通の価値観として4つの「バリュー」を定めています。このバリューを拠り所として共創していく環境を作るためのさまざまな施策に取り組んでいます。

「あ!」とひらめき、共感する場「AHA!」
レゾナックグループ内でチームを作り、目標に向けて課題に取り組みます。その中で実践したレゾナックのバリューの経験を発表し語り合います。従業員同士の共感から共創が生まれることを目指しています。

みんなでバリューを考える「モヤモヤ会議」
CEOとCHRO(最高人事責任者)が各拠点を訪問して開催する「モヤモヤ会議」。若手従業員に課題と感じているモヤモヤを語ってもらい、それがバリューや共創で解決できるのかをみんなで考えることで、組織文化を醸成していきます。

2.時代が求める製品を生み出す
社会課題の解決のためには、時代が求める製品を生み出す力が必要です。共創型人材が育つことで社内においても事業横断的な共創が活発となり、製品開発を後押しすることになります。レゾナックは、原材料に強い旧昭和電工の「作る化学」と、半導体メーカーへの最終製品で高いシェアを持つ旧日立化成の「混ぜる化学」のシナジーで、次世代で要求される高スペックな製品を生み出していきます。
技術シナジーの例
プリント配線板用銅張積層板の開発

CMPスラリーの開発

- 技術シナジーの詳しい情報はこちら統合報告書「R&D・知的財産戦略」
- 開発ストーリーを見るレゾナック ナウ 「失敗作」が次世代通信の切り札に。20年越しの復活劇の舞台裏。」
3.収益力のある会社になる
社会の課題を解決していくためにはイノベーションを起こすことが不可欠です。イノベーションに投資するためには、売上規模と収益力のある会社となることが必要です。レゾナックは半導体・電子材料をコア成長事業として位置づけ、その売上高構成比を高める戦略としています。し
さまざまな共創により時代が求める製品を生み出していくことで、レゾナックは石油化学を中心とした伝統的総合化学メーカーから、優れた特性や機能を持ち付加価値の高い製品を中心とする「機能性化学メーカー」へ移行します。
- *1 社内管理上の数値を基に事業売却の影響などを考慮した概算値
- *2 上記見通しは、現時点で入手可能な情報を前提に当社が判断したもの。短期的市況変動の影響を加味しておらず、将来のさまざまなリスクや不確実な要素により、実際の業績は見通しと大きく異なる可能性あり

半導体・電子材料事業の中長期売上見通し*2
- ポートフォリオ戦略について詳しくはこちら 統合報告書「財務・資本戦略」
2030年に目指す姿
世界トップクラスの機能性化学メーカーとなるためには、財務/非財務両面でステークホルダーの要求にこたえると共に、当社らしさを発揮していかなければなりません。レゾナックは、サステナビリティを全社戦略の根幹と位置づけ、目指す姿とサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)に紐づく施策と非財務目標を定め、取り組みを進めて長期ビジョンの達成を目指します。

- 長期ビジョンについて詳しくはこちら長期ビジョン
- サステナビリティについて詳しくはこちらサステナビリティトップページ
グローバルに展開する化学会社「レゾナック」
グローバルに戦える会社としての規模を目指し、日本国内にとどまらずグローバルにビジネスを展開しています。






幅広い分野で活躍するレゾナックの製品群
半導体・電子材料を中心に、幅広い分野で事業を展開しています。特に半導体・電子材料セグメントでは世界No.1シェアの製品が多数あり、この分野を中心として成長する長期戦略としています。

半導体・電子材料セグメントにおけるシェアNo.1製品の例




※2023年7月時点、当社調べ
世界No.1製品を生み出すレゾナックの技術群
レゾナックには、幅広い製品群を支えるさまざまな技術「考える化学」「作る化学」「混ぜる化学」があります。これらの技術の融合により新たな機能や価値を生み出し、世界No.1製品を提供していきます。

- 技術に関する詳しい情報はこちら 研究・技術開発トップページ