知的財産の保護・活用

知的財産戦略

事業戦略・研究開発戦略と知的財産戦略は、密接な関係にあり、不可分です。各戦略部門が三位一体となり、緊密でシームレスな情報共有、戦略共創を行っています。
当社は知的財産戦略を経営上重要な戦略の一つであると位置づけており、「攻めの知財」を基本方針として、保有する知的財産権のタイムリーかつ適切な権利行使により、事業の優位性を高めています。そのために、当社独自の技術として他社との差別化を図るべく、さらなる特許網の強化を進めています。
組織として、①企画・基盤、②技術・戦略、③調査・解析、④契約・渉外の4つの機能を知的財産部内に保有することで、各機能から研究開発および事業活動を照らし促進する知財活動を目指していきます。

また、企業価値を高めることを目的として、社外に向けて知財関連の取り組みを積極的に発信しています。当社が保有する重要技術に関する特許の取得や特許網構築について適時にニュースリリースすることに加え、当社が保有する高い知財情報解析技術を活用したIPランドスケープ/技術動向調査を推進し、その成果を社外に発信しています。また、CGCの観点から、ウェブサイトにおいて、当社のESGに関する取り組みのファクトデータとしてそれぞれの取り組みについて知財情報を掲載しました。ESGを意識した、知財特集サイトも掲載しています。今後も投資家の皆さまにわかりやすい知財施策の発信や情報の充実化に努めていきます。

Resonacの知的財産戦略

Resonacの知的財産戦略:6つの柱 IPデザイン 両社の統合によって、より広い事業範囲でのパテントポートフォリオ設計が可能となりました。“攻めの知財“を統合知財部門の方針として掲げ、グローバル知財ポジションの優位性をさらに高めます。 知財解析/AI IPランドスケープ機能の統合により、R&Dから経営まで幅広い層への提言が可能となりました。新事業探索への利用も活発化しています。また特許読解支援AI(ai-PATおよびJai-SRT)の機能強化を進めています。 特許監視 強固な守りの基盤として存在していた特許監視システムおよびその運用を改良することで、事業の状況や特許戦略に合わせた最適な監視体制が構築できるようになりました。 管理システム 独自開発の知財管理システム(SWIPS)を改良して、両社のパテントポートフォリオの一体管理を可能とするSWIPS2を開発し、Resonac発足と同時の運用開始を予定しています。 社外広報 知財に関わる広報活動を通して当社技術力・知財力のアピールを推進しています。今後も統合シナジーの成果知財をはじめとした情報をステークホルダーへ発信していきます。 知財企画 知財活用ワークショップToBiWo*をはじめとした知財活用施策の共有により、人と人、情報と人のつながりを強化し、統合の推進に活用しています。 *図形、文字共に登録商標 事業、R&Dを照らし経営戦略を動かす知財で事業を推進 新事業創出および事業拡大を三位一体で協働する世界有数の知財活用企業へ