レゾナックナウ

レゾナックの人的資本経営。機関投資家が提起する5つの課題

2023年08月22日

一般社団法人 機関投資家協働対話フォーラムに参加する国内機関投資家の皆さまと
レゾナック・ホールディングス CHRO今井のり(写真右上)、人材開発部長 萩森耕平(写真左上)、サステナビリティ部長 松古樹美(写真右下)

一般社団法人 機関投資家協働対話フォーラムに参加している国内機関投資家の皆さまと、パーパス・バリューの実践による持続的な企業価値向上を目指す当社の人材戦略や、検討中の人材資本経営モデル案について、2023年4月27日にオンラインで協働対話を実施しました。
一般社団法人 機関投資家協働対話フォーラムでは、フォーラム参加の投資家がテーマを設定し投資家の考え方や要望事項をまとめたエンゲージメントレターを作成し、企業にレターを送付したり、協働対話を申し込み、中長期的な企業価値の向上に向けて企業と投資家との建設的な対話を行っています。
今回は検討中の「レゾナックの人的資本経営」「レゾナックの人材マテリアリティの考え方や非財務目標」をテーマに、長期目線の投資家の皆様と協働対話をさせていただきたいと当社から提案をし、当フォーラムのご協力を得て場を設けていただきました。
今回の協働対話へは、機関投資家は5機関13名、そして同フォーラム事務局・理事4名が参加し、当社からはCHRO(最高人事責任者)の今井のりを中心に、人事及びIR、SR、そしてサステナビリティ担当が参加しました。
(2023年4月27日 オンラインにて実施、社名・部署名・役職名はインタビュー当時のものです。)

ダイアログを参考としてさらなる情報発信の質向上を目指す

協働対話では機関投資家の皆様より以下のポイントが提起され、当社は取組みや情報開示への参考とさせていただくと同時に、関心を持って頂いた事項について、23年度の統合報告書における発信内容を見直し、表現を工夫しました。 それらは例えば、全社および事業部門毎の人材戦略(以下、レゾナックレポート2023「共創型人材について(p14)」「人材戦略(p91~)」)、経営の重要課題であるマテリアリティを踏まえた当社の統合に関しての機会とリスクの分析等(「長期ビジョン達成に向けた機会とリスクの分析(p48)」「マテリアリティと非財務KPIに紐づけた機会とリスク分析(p57)」)にて参考にさせていただいています。
引き続きよりよい発信を通じて適正な評価やフィードバックを頂くことで私たちの取組みや開示を進化させ、価値創造につなげるように尽力していきます。

関連リンク

頂いた問題提起の例

  1. 1. 統合過程・統合後の企業文化醸成の進捗
    統合後の文化醸成の状況や、パーパス・バリュー実践の目標管理を含む具体的な施策が知りたいとの意見が多く、経営戦略に連動した人材戦略の実装化、人材戦略におけるレゾナックらしさや差別化要素の源泉についてご理解いただくための工夫が必要だと再認識した
  2. 2. 事業戦略と人材戦略の連動
    各部門の事業戦略との検討中の人材戦略の関連性に関心が高いことを確認し、検討中の事業別戦略の開示を強化した
  3. 3. 共創型人材の活躍を最重要視する理由
    なぜ共創型人材なのか、また共創型人材とは何か、に関する指摘により、事業や機能戦略に即した専門人材に関する納得感のある説明が求められていることを理解し、事例をもって進捗を示した
  4. 4. 人材や企業文化に関する現在地と目指す姿とのギャップと今後の道筋
    統合を通じて、統合前の両社にあった「失われた」「壊れた」文化はあるか、人材の残念な流出はどの程度だったかとの質問があり、ギャップをどのように埋めていくかを示すことの重要性を再認識した。この点についての経営の認識と今後の筋道を開示できれば、今後の戦略や文化醸成の実現可能性への期待が醸成できると確信し継続的な発信をしていくこととした
  5. 5. 人材獲得につながるEmoplyer Brandingへの期待
     今後の取り組みの強化分野にすべきと再認識した

関連記事