社会貢献活動
基本的な考え方・方針
私たちは、パーパスに掲げる「化学の力で社会を変える」ため、下記「社会貢献活動の目的」、「重点実施テーマ」のもと、ステークホルダーとの共創による社会貢献活動を積極的に推進していきます。
社会貢献活動の目的
- (1) 社会課題の解決に資する活動
もしくは共創型化学会社の強みを生かした活動 - (2) ステークホルダーとの中長期的な関係構築
(拠点立地の地域に貢献し地域コミュニティとの良好な関係を築く) - (3) 従業員の気づき、自律的成長、会社とのエンゲージメントの向上
社会貢献活動重点実施テーマ
共創型人材の創出
①自律的で創造的な人材育成、②化学の力で社会を変える人材育成
地球との共生
①持続可能な開発とクリーンエネルギー推進、②リサイクルなど循環型社会の形成、③生物多様性の保全
-
共創
アウトカム最大化に向けた共創・支援(地域社会・他社・NPO/NGO・従業員など)
推進体制
総務部、人事部、環境安全部、ブランド・コミュニケーション部、サステナビリティ部、CSuOやCHROなどのメンバーが集まり、「社会貢献活動ワーキングループ」として、活動内容や体制についての議論を行っています。地域のステークホルダーが認識している社会的課題をコミュニケーションによって集約し、課題解決に資する取り組みを実施しています。具体的には、事業所やグループ会社ごとにこれまでの活動を踏まえながら、それぞれの立地する地域社会の状況に合わせて推進しています。
2023年は新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類に変更されたことを受け、事業拠点およびその周辺での活動が徐々に再開しました。引き続き各地域における課題解決に貢献していきます。
また、当社は希望する従業員が社会貢献活動に参加できるよう、サポート休暇(年間5日)やライフサポート休暇(通算3年を限度に私費留学や配偶者海外赴任帯同、ボランティアなどに充当可)などの制度を設けており、こうした活動に充てることが可能です。
表彰制度(Resonac Pride Award)
レゾナックグループでは、従業員や組織が会社業務の範囲の内外を問わず、サステナビリティ(社会貢献活動を含む)、文化、スポーツ等の活動を通じて当社のパーパス・バリューを体現し、当社グループの企業イメージ又は社内の士気、活力向上に貢献したことをResonac Pride Awardとして表彰することにより、こうした活動を奨励しています。
2022年に新設した本アワードについて、2023年度募集には地域社会貢献活動やスポーツ、外部からの受賞、社内イベントなど、国内外より総数50件もの案件が寄せられ、CEOの承認を経てゴールド賞1件、シルバー賞2件、ブロンズ賞2件、特別奨励賞1件が選ばれました。 2023年のゴールド賞は、「プラスチックケミカルリサイクル啓発活動」が選ばれました。当社従業員の家族が通う小学校と協働し、学校のSDGs活動として学校で回収したプラごみを川崎事業所に運び、リサイクルする取り組みを実施しました。この取り組みに参加した全校生徒751名の子どもたちに、分別の大切さを楽しく学べる啓発ドリルもプレゼントし、事後教育に役立てました。こうした活動を通じて次世代教育に貢献するとともに、子どもたちと地域・行政・社内の人間を繋いで持続可能な社会の啓発を行いました。
2023年の活動実績
2023年はレゾナックグループ各拠点にて社会貢献活動を実施し、総額は1.96億円になりました。各活動には延べ6,328人の従業員が参加しました。また、各拠点にて実施している工場見学には社外より844名の方が参加しました。
地域・社会貢献活動 事例(1)
「次代を担う人材育成」
地域・社会貢献活動 事例(2)
うんこ啓発ドリル(プラスチックの再生)
地域・社会貢献活動 事例(3)
「霞ヶ浦周辺環境再生事業」
当社グループも工業用水として利用する霞ヶ浦流域で認定NPO法人アサザ基金と協働で2012年度より社会貢献活動「霞ケ浦周辺環境再生事業」を実施しています。活動拠点である茨城県桜川市は霞ケ浦の源流となっており、耕作放棄地での米作りを通じて里山環境を再生させ、生態系を保全することを目指しています。
地域の皆さまのご協力のもと、田植えや草取り、稲刈りなどのプログラムにあわせて藪刈りやビオトープづくりなどの周辺環境整備や、周辺に生息する生き物の定点観測を行っています。定点観測では、カワニナやアカガエルなどの生き物の生息数が活動前より増加していることを確認しており、今後は生物種の増加も目指していきます。また、タガメやミズスマシ、ホトケドジョウなど環境省レッドリスト記載種も確認されており、引き続き生態系保全に取り組んでいきます。2020年以降コロナ禍のため現地での活動を休止してきましたが、2023年より活動を再開し、3回のプログラムを実施しました。
地域・社会貢献活動 事例(4)
「グリーンカーテンプロジェクト」
「地球温暖化」という社会課題に対し、快適な環境をエアコンに頼らず楽しみながらつくる「グリーンカーテン」を国内外の事業所および事業所周辺地域に展開・普及させる活動を行っています。(協働:NPO法人緑のカーテン応援団)
2024年には能登半島地震で被災された方向け仮設住宅に、レゾナックグループ製液状肥料「クロピコ」を寄付しました。NPO法人緑のカーテン応援団が実施する、仮設住宅に緑のカーテンを設置する活動「仮設住宅×緑のカーテンプロジェクトin石川」に賛同したものです。5月から6月にかけて合計538個(100ml容器)のクロピコが緑のカーテン応援団および参加されたボランティアの皆さまを通じて仮設住宅の各戸に届けられました。クロピコは、作物の健全な育成に効果があり、今回のゴーヤーによる緑のカーテン栽培でも育成促進効果があることが期待されます。
地域・社会貢献活動 事例(5)
児童養護施設でのふれあい活動による社会貢献
当社グループ会社では、これまで労働組合の社会貢献活動として従業員による児童養護施設への募金を行っていましたが、2023年は物・心両面での現地参加型としてレベルアップ。7名の有志が園を訪問し、子ども達と交流を図りました。訪問した社員もパワーをもらい、win-winの関係を構築しました。
地域・社会貢献活動 事例(6)
"Engagement with Corporate Social and Local Community"
Resonac HD Malaysiaでは、マレーシアのクリム州、ケダ州の地域社会に貢献するため、国際協力機構JICAと連携した障害者支援活動や、インターンシップの受け入れなどの活動を行いました。障害者ホームへ従業員が伺い、チャリティーセールを開催し、クッションやバッグなどの手作り品の販売やお祭り用の食べ物を手配する機会を提供するなどの活動を行いました。、また、地元の高等専門学校である ADTEC で働く日本人ボランティアと協力し、日本の小山高等専門学校から 3 人の日本人留学生を受け入れ、3週間のインターンシッププログラムを実施するなど、多様な人材が共に学ぶ環境を提供しました。