自動車構造部材のマルチマテリアル化に!接着フィルムWelQuick

対象業種自動車

用途想定異種材料の接着

自動車市場では、CO2削減・軽量化・部品点数削減・安全性の向上の課題が拡大している一方で、構造部材に多数存在する金属(同種・異種)の接合が課題解決の大きな問題となっています。一般的にこれらの接合に対しては、機械締結や液体接着材が使用されていますが、工程削減や省エネルギーを達成しながら多様な素材を適用する工法開発が課題になっています。
当社は、異種材料を短時間に接着し工程短縮を達成すると同時に、接着力向上も期待できるWelQuickを用いた接合ソリューションを提案いたします。

 

自動車構造部材のマルチマテリアル化Open in New Window.にWelQuickを使うときの使い方とメリットを動画(1分)でご紹介します。

 

WelQuickの適用事例

WelQuickの適用事例:バンパーレインフォース、バッテリーケースなど

接着のプロセスを簡略化するWelQuick

WelQuickを用いることで、機械締結や液体の接着剤に比べて接合工程を大幅に簡略化することが可能です。
液体接着剤の工程と比較すると、フィルム形状であることにより塗布工程を短縮することができます。また、常温で安定な構造であるため、保管が容易であることに加えて、フィルム設置後に即時に貼り合わせる必要もなくオープンタイムを任意にとることができます。さらに、高温長時間の加熱が不要で、部品全体ではなく接着部の局所的かつ短時間の加熱で接着することが可能であり、接合工程のCO2削減に貢献します。

接着のプロセスを簡略化するWelQuick

WelQuickにより高い接着力を達成

当社のWelQuickでは、フィルムを使用し接着させるため、点接合が主軸である機械締結や溶接と比較して高い面剛性、部品点数の削減が可能になり、部材の軽量化に貢献します。

基材を重ねて3点曲げ

自動車構造部材の接合方法の特長まとめ

  機械締結
(スポット溶接・ネジ締結)
液状接着剤 WelQuick
接合力 高強度な点接合 高強度な面接合
必要エネルギー スポット溶接の場合、熱影響域が大きい 全体加熱が必要なため大きい 低温、局所的加熱により小さい
接合工程 工程が煩雑 精密な塗布工程が必要
熱硬化の工程が必要
短時間で簡便な接着
電食 発生する
異材接合では電位差が発生
抑制可能
(接着剤の種類による)
絶縁性があるため抑制可能
材料軽量化 肉薄化不可のため 面剛性が高く肉薄化が可能
  • 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
  • 「WelQuick」は、欧州連合、アメリカ合衆国、韓国、日本における株式会社レゾナックの登録商標です。

技術資料ダウンロード

資料では、三点曲げ試験におけるスポット溶接との比較など詳細データがご覧になれます。

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