スマートデバイスの小型化に!0.2mmの微細塗布が可能な接着剤

対象業種スマートデバイスメーカー/スマートデバイス組み立てメーカー

用途想定スマートデバイスの各種部品の接着

IoTの普及により、スマート家電、スマート防犯カメラといったスマートデバイスは、私たちの生活の質を向上するために欠かせないものになりつつあります。AIスピーカーにおいては、内蔵されているマイクで360度全方向からの音を集音するために、球体などの3次元デザインの普及が見込まれています。
これらのスマートデバイスの筐体や部品固定用の接着には、振動や衝撃を吸収でき、3次元接着が可能なものが求められます。このような場合、衝撃吸収性に優れた両面テープの使用が主です。しかし、両面テープは接着面積が大きいため、狭小接着が難しく、3次元接着ではテープがひずんでしまうという課題があります。
当社の微細塗布接着剤「Hi-PURSHOT」は、1液硬化型で柔軟性のある液状接着剤です。微細な塗布が可能なため、両面テープと同等の衝撃吸収性を持ちながら、狭小部位や3次元への接着が可能です。接着面積を小さくすることで、スマートデバイスの小型化に寄与します。

課題解決

塗布幅0.2mmの微細塗布で、狭小部位・3次元への接着を実現

スマートデバイスの筐体や部品固定に使用されている両面テープは、一般的に接着幅が0.7mmと大きく、狭小部位への接着が困難でした。また、3次元接着ではテープにひずみが生じ、筐体部分が浮いてしまうため、形状に影響がでてしまうという課題があります。
当社の「Hi-PURSHOT」は、1液硬化型で柔軟性のある液状接着剤です。塗布幅0.2mmの微細塗布が可能なため、両面テープでは不可能だった狭小部位や3次元への接着に適しています。

「Hi-PURSHOT」の塗布幅0.2mmの拡大写真

特長

優れた衝撃吸収性・制振性

引張弾性率が20MPaと低く柔軟なため、厚さ100μmのフィルム状にした「Hi-PURSHOT」にハンマーを落とした際の衝撃加速度は、フィルムが無い場合と比較して20%程度低下する優れた衝撃吸収性を有します。そのため、スマートデバイスの落下衝撃吸収やスピーカー音の振動抑制などの効果が期待できます。

「Hi-PURSHOT」の衝撃吸収性評価結果

フィルム状の「Hi-PURSHOT」に200gのハンマーを高さ10mmから落とし衝撃加速度を測定。

接着性に優れ、硬化時間が短い

せん断接着強さ8MPaと一般的な両面テープの10倍以上のせん断接着強さを持ち、接着性に優れています。また、接着強さの立ち上がりが早く、23℃・50%RHにおいて約4時間で硬化します。

「Hi-PURSHOT」と両面テープのせん断接着強さの比較

被着体: ポリカーボネート、接着面積: 25x12.5mm2
接着厚み: 50~75μm、養生: 23℃・50%RH
引張速度: 10mm/min

遮光性に優れ、光漏れ防止やカメラ周りの遮光に適用可能

接着剤厚み50μm以上で良好な遮光性が得られます。光漏れ防止やカメラ周りの遮光に適用できます。

「Hi-PURSHOT」の光学濃度

接着剤厚み 光学濃度(OD)
100μm 5.9
50μm 3.4
25μm 1.9

接着剤厚み25μm、50μmでの遮光比較

50μm

25μm

  • 「Hi-PURSHOT」は、日本、台湾、中国、韓国における、株式会社レゾナックの登録商標です。

技術資料ダウンロード

資料では、衝撃吸収性、引張破壊伸び、せん断接着強さなど詳細データがご覧になれます。

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