小型で低コストの食品用除菌水製造装置!塩素臭ほとんどなし!

対象業種食品製造・飲料製造・食品洗浄会社

用途想定カット野菜・鶏卵・その他の食品の除菌・洗浄

炭酸次亜除菌水製造装置「Carbononbacter」Mini

インフルエンザや新型コロナウィルスの流行により、ウィルスや微生物の除菌に対するニーズが高まっています。また、毎年国内で約15,000名の人が食中毒を発症しています。食中毒は、自然界に広く分布している微生物が増殖し発病菌数以上になることで発症するため、除菌により増殖を抑えることが必要です。

従来、食品の除菌水として次亜塩素酸ソーダ希釈水溶液(次亜水)が使われてきましたが、塩素臭が残る点と高コストが課題でした。

当社は、次亜塩素酸ソーダと炭酸ガスを水で混合希釈した除菌水(炭酸次亜水)の製造装置「Carbononbacter」Mini(カーボノンバクターミニ)を提案します。炭酸次亜水は次亜水の1/5の塩素濃度で同等以上の除菌力があり、塩素臭がほとんどありません。また当社装置は除菌水の製造コストを大幅に下げます。

工場での除菌水使用例

飲料工場の除菌

carbononbactermini-case1

サニタリー配管であっても、洗浄だけでは菌が残留します。炭酸次亜水をCIP洗浄後に使用することで、わずかに残留した菌も除菌できます。また、充填機やその周囲は飛散した内容物により細かい隙間等に菌が発生し易いため、洗浄後に炭酸次亜水をかけることで除菌できます。これらの除菌により生産中の菌の増殖を防止し、洗浄の間隔を伸ばすことで歩留まりを上げることも可能となります。洗浄と除菌は異なる作業です。

食品工場の除菌

用途例 新幹線

食肉や野菜にも菌が存在し、これが増殖することで食中毒が発生します。炭酸次亜水で食品や加工機器、搬送機器、容器を除菌することにより菌の増殖や汚染を防止し、食中毒を防ぐことができます。従来使用されている次亜塩素酸ソーダの希釈による除菌に比べ、1/5の塩素濃度で同等の除菌効果が得られますので塩素臭が食品へ移ることも防げます。

課題解決

当社独自のMJM技術により、小型・低コストを達成した炭酸次亜水製造装置

次亜水が除菌効果を持つには塩素濃度200ppm程度が必要ですが、使用時の塩素臭や食品への残留による異臭が課題1)となっています。また次亜水の製造装置は価格が200万~300万円と高いことも課題でした。また塩素臭の少ない除菌水として微酸性電解水が知られていますが、電解槽交換コストが高い(数10万~300万円/1.5~2年)ことが課題でした。

当社の「Carbononbacter」Miniが製造する炭酸次亜水は、炭酸ガス吹き込みでpHを調整し微酸性にすることによって、次亜水の1/5の塩素濃度(40ppm)で除菌効果があるので、塩素臭がほとんどありません。装置価格は75万円程度です。
当社独自のマルチジェットミキサー(MJM)技術により炭酸ガスの溶解効率を高めており、高効率で、小型、低コスト、高処理能力を達成しました。 なお当社製造装置は、塩素濃度15ppm~1,000ppmの炭酸次亜水の製造ができます。例えば卵の除菌に効果があるとされている塩素濃度30ppm2)の設定も可能です。
 

  • 1) 鳥取大学研究成果リポジトリ、「弱酸性次亜塩素酸水溶液の殺菌効果の基礎的検討および食品・畜産分野への適用に関する研究」P10(小野朋子氏 2014年)
    リンク https://ci.nii.ac.jp/d/link/500001108590
  • 2) 厚生労働省 報道発表資料、「卵によるサルモネラ食中毒の発生防止について」、食調第49号、平成10年7月21日
    (別紙)「卵選別包装施設の衛生管理要領」、3 洗卵、(5)洗浄水及びすすぎ水は、150ppm以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液又はこれと同等以上の効果を有する殺菌剤を用いるとともに、すすぎ水の水温は洗浄水温より5℃以上高くすること。
    (別添2)「液卵の衛生対策について」、1.殺菌液卵、(2)製造の基準、イ  洗卵、(ア) 汚卵は、必ず洗浄するとともに、150ppm以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液又はこれと同等以上の効果を有する殺菌剤で消毒すること。
    (別添2)「液卵の衛生対策について」、2.未殺菌液卵、(2) 製造の基準、イ  洗卵、(ア) 汚卵は、必ず洗浄するとともに、150ppm以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液又はこれと同等以上の効果を有する殺菌剤で消毒すること。
    リンク https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/1007/h0722-1.html

「Carbononbacter」Miniの外観

カーボノンバクターミニの外観

特長

小型・低コスト・高処理能力

他の除菌水製造装置や他社の炭酸次亜水製造装置との比較表をご参照ください。

除菌水製造装置の比較

メーカー 当社 A社 B社 C社 D社 従来方式3)
除菌水 炭酸次亜水 炭酸次亜水 炭酸次亜水 塩酸次亜水 微酸性電解水 次亜塩素酸ソーダ希釈水
方式 炭酸ガス
pH調整式
炭酸ガス
pH調整式
炭酸ガス
pH調整式
塩酸
pH調整式
電解式 希釈式
塩素濃度 15~1,000ppm 40~160ppm 50~200ppm 20~200ppm 10~30ppm 200ppm
サイズ
  • (W/D/H)
200/550/550 950/550/1,800 260/290/600 546/640/2,200 420/320/540 500/500/500
イニシャルコスト 75万円 400万円 350万円 300万円 300万円 200-300万円
ランニングコスト
  • (除菌水1t製造時)
65円/t
  • (40ppm製造時)
100円/t
  • (40ppm製造時)
100円/t
  • (40ppm製造時)
600円/t円
  • (50ppm製造時)
100円/t
  • (15ppm製造時)
170円/t
  • (200ppm製造時)
メンテナンスコスト 3,000円/1年
  • ポンプ部品
    (ポンプチューブ)
数万円/1年
  • ポンプ部品
    (ダイヤフラム・バルブ・パッキン等)
数万円/1年
  • ポンプ部品
    (ダイヤフラム・バルブ・パッキン等)
数万円/1年
  • ポンプ部品
    (ダイヤフラム・バルブ・パッキン等)
数10万~300万円/1.5~2年 数万円/1年
  • ポンプ部品
    (ダイヤフラム・バルブ・パッキン等)
処理能力 300~1,500L/hr 1,800L/hr 1,500L/hr 2,400L/hr 1,000L/hr 1,000~2,000L/hr
安全性 塩素ガス発生なし、眼と皮膚への刺激なし
  • (200ppm製造時)
塩素ガス発生なし 塩素ガス発生なし 塩素ガス発生の可能性 塩素ガス発生の可能性 手荒れ等の可能性
  • 3)従来方式の次亜水のサイズやコストについては、設備として1,000~2,000L/Hr製造に必要なタンク、次亜用ポンプ、送液ポンプ、及び配管を想定した。製造能力の拡大・縮小は可能である。

使い勝手の良さ

装置が小型で、ガスボンベのサイズの制約がないのでどこでも使えます。ガスの荷姿もミニボンベから5㎏/7㎏などの小型容器までも使用可能です。当社は炭酸ガス製造のトップメーカーとして長年の実績・ノウハウがありますので、ご不明な点はお問合せください。

炭酸ガス供給方法

炭酸ガス供給方法

 

※「Carbononbacter」は、日本における株式会社レゾナック・ガスプロダクツの登録商標です。

更新日:2023年3月23日

技術資料ダウンロード

DLdoc_carbononbactermini
資料では、除菌力や安全性のエビデンスを含む詳細なデータがご覧になれます。

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