ステークホルダーの視点を入れ顧客・社会への貢献を可視化する 「Resonac Pride製品・サービス」制度を創設

~認定第1号に「川崎プラスチックケミカルリサイクル事業(KPR)」が決定~

2024年03月13日
株式会社レゾナック・ホールディングス

株式会社レゾナック(社長:髙橋秀仁、以下、当社)は、当社グループのパーパス「化学の力で社会を変える」を実践し、社会や顧客に貢献している製品・サービスについて外部有識者とともに評価・認定する制度「Resonac Pride製品・サービス」を新たに創設しました。このたび認定第1号として「川崎プラスチックケミカルリサイクル事業(以下、KPR)」が決定しました。

当社は「サステナビリティが経営の根幹である」という考えのもと、グローバル社会の持続可能な発展に貢献し、「人々の幸せと豊かさ」「地球との共生」を実現することを目指しています。この実現のためには、当社の製品・サービスが、顧客や社会にどのような価値を、どのくらい提供することができたかを可視化することが重要と考えています。 このたび創設した「Resonac Pride製品・サービス」制度は、SDGsへの貢献はもちろんのこと、パーパス・バリューの実践内容や、その社会的な価値(成果や影響度)を外部有識者の視点を入れて具体的に評価し、可視化するための取り組みです。具体的には、顧客や社会に提供した価値、当社が大切にする4つのバリューの発揮の妥当性、製品環境アセスメント・レピュテーションなどのリスク評価、売上計画やシェアなどの将来性・インパクト、世界共通のゴール(SDGs)との関連性などの観点で、行政、取引先、外部有識者、顧客、投資家、学生などの若手層といった幅広いステークホルダーの視点も入れて審査します。今回は、地元・川崎市のカーボンニュートラル推進ご担当者、KPRで生み出された水素・アンモニアを活用中の取引先、外部有識者として早稲田大学の伊坪徳宏教授、法政大学の長谷川直哉教授など17名のステークホルダーの皆様に立会人・アドバイザーとしてご参加いただき、多くの貴重なご意見をいただきました。

■審査のポイント

認定するための主な確認項目 認定のポイント
パーパス/バリューの実践 顧客や社会に提供した価値はなにか(可能な限り定量化) 妥当性
どんなバリューを発揮したか
リスクの評価 製品環境アセスメント、レピュテーションなどさまざまな観点から評価した際に どんなリスクがあるか 第三者から見たリスクの観点
売上計画 売上計画やシェア 将来性/インパクト
SDGsとの関連性 17のゴール・169のターゲットにどう貢献するのか、SDGsの本質につながっているか 世界共通のゴールとの関連性
(将来性含む)

 

このたび認定第1号となったKPRは、2003年に稼働を開始し、世界で唯一20年にわたり安定運転しているガス化ケミカルリサイクルプラントです。KPRでは日本のケミカルリサイクルの約22%に相当する年間約7万トンの使用済みプラスチックを高温でガス化し、分子レベルまで分解して水素とCO2を取り出しています(ガス化ケミカルリサイクル)。ここで取り出された水素の一部は近隣プラントにて化学原料向けや水素ステーションにて燃料自動車向けに活用されるほか、環境調和型アンモニア「エコアン®(ECOANN®)」)の原料となり、顧客のグリーン調達に貢献しています。さらにCO2は大気中に放出することなくドライアイスや炭酸飲料、医療用炭酸ガス向けの原料に使用されるなど、資源循環を実現しています。こうした一連の取り組み成果と将来性が高く評価され、認定に至りました。

当社は今後も「Resonac Pride 製品・サービス」として認定される製品・サービスを増やすべく取り組むことで、事業を通じたパーパス・バリューの実践を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

ステークホルダーによるKPRのガス化ケミカルリサイクルプラント視察の様子

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以上

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