KPR(ケーピーアール)とは
川崎事業所でのプラスチック原料化事業の略称です
使用済みプラスチックからアンモニアを製造
KPRは、使用済みプラスチックのアンモニア原料化事業です。
家庭で、企業で、自治体で…。
種類や材質が異なる様々なプラスチック
一度利用されると利用価値の無いものとして埋め立てや焼却する方法で処分され、焼却すると有害物質であるダイオキシンが発生し、各地で問題となってきました。
使用済みプラスチックを再利用する。
有効な方法(手法)がなかなか見出せない中、環境問題がクローズアップされ、 持続可能な豊かな社会実現に向けて、環境にやさしく利用価値の高いリサイクル方法(手法)が求められていました。
昭和電工のプラスチックケミカルリサイクルは、家庭や企業で一度利用され商品価値のなくなった使用済みプラスチックをガス化し、アンモニアを製造します。
<処理>より<再生>。 <再生>より<製造>
使用されたプラスチック類を再生利用するのではなく、全く別の物として再度製品化しています。
一方の炭酸ガスは、ドライアイスや液化炭酸ガスとして再利用されています。
アンモニアってなに?
一般的には、肥料やアクリル系の繊維等、様々な工業製品の原料になります。
石炭や重油等の燃焼に伴い発生する有害な窒素酸化物を除去したり、工場等からでる酸性の廃液等を中和する薬剤として利用されます。
アンモニアは、暮らしを支える化学製品です。
なぜ、アンモニアを製造できるの?
アンモニアは、窒素と水素の化合物で、主に石油を精製してできるナフサ等から水素を取り出し、空気中の窒素と合成させて製造されます。
プラスチックは炭素と水素を主成分としており、主に石油から作られています。
ナフサなどをプラスチックに置き換え、水素を取り出すことにより、従来の原料と変わらぬものとして利用されアンモニアを製造することができるのです。
KPRガス化プロセス3つの特長
使用済みプラスチックをガス化し、水素と炭酸の合成ガスを製造し、水素をアンモニア合成の原料とします。
- 1. 塩素を含んだプラスチックでもリサイクルが可能で、分別の必要がありません。
工程内から取り出した塩素分も再び基礎化学品としてリサイクルできます。 - 2. 炭酸ガスは、大気放出されることなく、ドライアイスや液化炭酸ガスとして利用されます。
- 3. 合成ガス生成過程で回収される、スラグ、金属等は、「資源」として有効利用されるリサイクル設備です。
マスコットキャラクター「けぴあ」
名前の由来は「け・ぴ・あーる(K・P・R)」です。
KAWASAKI PLASTIC RECYCLEの頭文字から名付けられました。
多くの人にリサイクルに親しみを持って参加いただきたいという気持ちから、
当社社員によって生み出されました。