2023年に統合新会社としてスタートしたレゾナック。転職を決めた理由は、ここまでの規模の企業が本気で変革に取り組んでいるフェーズに参画できることに面白さを感じたからです。より社会に影響力のある組織でDE&I（ダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン）推進のキャリアを形成したいと考えました。DE&Iを進めるにあたり「アンコンシャス・バイアス（無意識の思い込み）の排除」「心理的安全性（自分の意見を安心して伝えられる）」を重視するという方向性がマッチしたことも大きな理由です。
これまで公私にわたり、障がい者雇用に関するキャリアコンサルティングやLGBTQの方のキャリア相談などに携わってきました。その原動力となっているのは、「どのような属性の人でも働きやすい環境をつくりたい」という想いです。今、私が当社で取り組んでいるのは、DE&Iに関する理解促進、そして共通認識を形成すること。具体的には、管理者や障がい者雇用の担当者などに向けた研修・セミナーの実施、社内のコミュニケーションの活性化、理解を浸透させる講演やイベントの企画運営などを担当しています。多様な人材が活躍できる「共創型化学会社」レゾナックとして目指すべき姿を考えながら、組織内の知識や意識のレベルを底上げすることに力を入れているところです。

DE&Iに関するイベントや個別相談、ハンドブック作成などの取り組みを行うたびに「こうした機会を待っていた」「こういう対応をしてくれる社員がいて心強い」という声をもらうことが多くなりました。当社は事業が幅広く、組織規模も大きな企業です。そして多様な価値観を持つ社員が集まっています。誰もが働きやすい環境づくりを進めるには、現場の空気感を知り、それぞれが抱える困りごとを理解することが重要になります。今後は全国の事業所や工場に足を運び、意見交換の場を増やしていく予定です。
また、LGBTQ、障がい者支援、育児や介護と仕事の両立などさまざまな領域で、当事者の困りごとを自分ごととして捉えて行動する人を増やす活動も展開していきます。LGBTQに関する言葉に「アライ（Ally）」という言葉がありますが、これは当事者と共に課題解決にコミットする人を指す言葉です。この「アライ」となる人を増やせたら嬉しいですね。そして、レゾナックが掲げる目標のひとつ「世界で戦える会社」をビジネスの文脈だけではなく、DE&Iでも実現したい。DE&Iの先進的な企業として、誰もがポジティブにキャリアを選択できる文化の醸成を目指していきます。
当社くらいの規模で、変革フェーズにある企業ってなかなか無いと思います。そこを面白いと思える方にとっては、自ら変革に関わっていけるチャンスですし、多様な方が入社して一緒に取り組んでくれると嬉しいです。