RHQ(地域統括会社)機能設計の取り組み
グループマネジメントの基本的な考え方
当社はグループ全体の統制を維持するために遵守すべき関係会社管理の基本方針として“グループ経営規程”を策定しました。その下にCXO組織が各機能に係る、機能・事業運営上のルールを定めた規程やマニュアルを整備しています。本社事業部が、所管する関係会社の統制・運営上の責任を有する一方、CXO組織が機能別に横串を通し、規程・マニュアルの遵守確認・運用を支援する体制も構築しています。その中で北中米・欧州・東南アジア・中国の4地域にRHQ(地域統括会社)機能を立ち上げ、海外子会社管理の要と位置づけました。本社と連携したRHQによる活動により、国・地域ごとの法規制や商習慣などへのタイムリーかつ網羅的な把握・対応を推進して、グローバルでのガバナンスを強化していきます。また、これらと並行し、関係会社各社の運営状況把握とリスク早期発見の体制構築、関係会社の取締役・監査役の役割整理、内部監査部門との情報共有などにも取り組んでいきます。これらを通じて、グループ経営基盤の安定を志向します。
RHQ機能設計のロードマップ
2023年は、2024年以降のRHQ機能実運用に向け、CXO組織-RHQ間の認識擦り合わせや必要な人員数の調整、RHQコストに係る費用回収の枠組み策定を行いました。それらの検討を経て、“守り”に関する機能を中心に2024年1月より運用を開始しました。2024年は優先度の高い一部機能について、中国以外の3地域で先行運用を開始し、RHQとしての稼働状況のモニタリングや活動記録の管理体制整備などに取り組んでいきます。2025年に4地域体制の正式な始動、2026年以降にRHQが地域のハブ機能として自走することを目指します。
TOPICSGlobal Kickoff Meeting 2024
毎年“Global Kickoff Meeting”を開催しています。2024年は本社経営陣および国内と国外15カ国から、主要会社の代表者総勢191名が出席し、現在の当社グループ全体の優先取り組み課題への理解を深めました。また、参加者間の交流時間を設けたことで、活発な議論とネットワーク構築が行われ、グループの一体感が強まりました。