環境リスクへの対応
取り組み方針
レゾナックでは、化学物質の流出や有害物質による環境汚染など、人の健康や環境に悪影響を与える重大な環境事故*の発生ゼロを目標として、下記の取り組みを実施し、環境リスクの低減を図っています。
- 最新の環境法令改正情報をグループ社員に教育、各拠点での内部監査を実施
- 本社環境安全監査による事業所の環境法令遵守状況の確認
- 環境リスクアセスメントの実施
- 事故発生時の対応マニュアルの策定(事故対策本部の設置を含む社内体制、情報伝達経路、社内外への連絡・周知など)と訓練の実施
- 環境事故トラブル情報の共有と水平展開
- 過去の事故・トラブルを解析して同一トラブルの再発を防止する “創る安全”活動*推進
- 土壌・地下水の汚染を防ぐため、事業場敷地の用途変更や土壌搬出などの機会を捉え、土壌汚染対策法および自治体の条例に則った調査、措置を実施
- * “創る安全”活動:社内外の過去の事故・災害を解析し、得られた教訓を“創る安全チェックリスト”としてまとめ、リスク抽出の視点や教育資料として活用することで繰り返し事故を防止するための取り組み
非財務KPIの目標と実績
2023年は、重大な環境事故が1件発生しました。
- * 重大な環境事故:法規制値・協定値を超えた排出などにより、人の健康又は自然環境に被害を生じさせた以下のいずれかの事態を伴う事象
(1)身体への刺激や体調不良等により救急搬送されたもの
(2)第三者の生活や事業活動、自然環境に被害が生じたもの
(3)外部に援助要請を行うもの(公設への通報以外)
(4)報道(全国的なメディアによる)の対象となるもの
福島県喜多方市での環境対策について
喜多方事業所(福島県)において、過去の事業に起因して、事業所内の地下水から基準値を超えたフッ素などが検出されたため、土壌汚染対策法に基づく環境対策工事を実施していましたが、2023年10月に完工しました。
1965年に公式確認された新潟水俣病に関し、旧 昭和電工の排出物質による阿賀野川汚染により、被害者および周辺地域の方々には多大なるご迷惑をおかけしました。当社はこの問題の解決を図るべく、国や地方自治体とも連携を取りながら、公害健康被害の補償等に関する法律をはじめとする法令などに則り、今後も誠意をもって対応していきます。