「みんなでヒーローになろう!」 スポーツを通じて、障がいのある人の社会参加を広げる
2026年02月02日
レゾナックグループでは、会社業務の範囲の内外を問わず、サステナビリティ(社会貢献活動を含む)、文化、スポーツ等の活動を通じて当社のパーパス・バリューを体現している社員・チームを毎年3月に開催しているResonac Pride Awardで表彰しています。 今回は、Resonac Pride Award 2022でグランプリを受賞した、クラサスケミカル株式会社 購買グループに所属し、NPO法人 ENTRADA(知的障がい者フットサルクラブ)で相談役(元理事長)を務める藤近さと子さんに、活動への想いやこれまでの歩み、今後の展望についてお話を伺いました。
■社会課題:障がいのある方が、地域や社会の中で活躍できる機会の拡大
■価値の創出(社会課題の解決):スポーツを通じ障がいの枠を超え、一般の方とも交流する場を提供し広めていくことで、障がい者の地域交流や社会進出に貢献
■活動名:NPO法人 知的障がい者フットサルクラブ「ENTRADA(エントラーダ)」活動
■インタビュー実施日:2025年11月20日
活動のきっかけと広がり
「障がいがあっても、仲間とともにスポーツを楽しみ、挑戦できる場所をつくりたい」その想いから誕生したのが、知的障がい者フットサルクラブ「ENTRADA」です。藤近さんのお子さんは、幼少期の病気が原因で知的障がいがありますが、障がい者サッカーでは九州代表として活躍していました。一方で、練習時間や参加できる人数が限られており、「もっと友達とサッカーをしたい」と話していました。周囲にも技術の高い仲間がいて、そうした子どもたちがさらに輝ける場が必要だと強く感じるようになったといいます。フットサルは交代が自由で、最低3人集まればできる。情緒が不安定な障がい者でも活躍できる可能性があると感じたこの気づきが、ENTRADAを立ち上げる原動力となりました。設立当初は、障がい者チームということで少し距離を置かれる場面もありました。しかし、メディアでの紹介や継続的な活動を通じて理解が深まり、次第にリーグ会場でもプレーを教えてもらったり、練習に誘われるなど自然な交流が生まれるようになりました。地域の方からも「がんばってな!」と声をかけてもらえるようになり、特別な支援という形ではなくても、人との交流が着実に広がってきています。
~NPO法人ENTRADAの主な歩み~
2020年:NPO法人化、日本唯一の障がい者フットサル団体として活動開始
2021年以降:民間リーグ登録、イベント開催、審判資格者輩出、メディア取材多数
2023年:Resonac Pride Award2022受賞、「えん・ジョインリーグ」開幕(障がい種縛りなしのフットサルリーグ)
2024年:地域イベントやフードバンク、指導講師派遣など活動の幅が拡大
グランプリ受賞後の変化
Resonac Pride Award受賞を機に、社内外での反響がさらに広がりました。 社内では多くの激励の言葉が寄せられ、活動への理解や関心が高まったといいます。また、藤近さんは2025年に理事長を退任し、次世代へバトンを引き継ぎました。現在の理事長は立ち上げ当初からのENTRADAメンバーで、中心的な存在としてメンバーを引っ張っています。藤近さんは相談役として、これまでの経験を活かし、運営面や新たな取り組みに対する助言を行いながら、活動を支えています。
今後の挑戦・夢
メンバーが増え、障がいの特性も多様化する中で、すべての参加者が「楽しかった」と感じられる環境づくりは、今後の大きな課題です。 今後は、特に活動量の多い小学生世代にもスポーツの機会を広げることを視野に入れ、より多くの子どもたちが仲間とともに成長できる場づくりに挑戦していきたいと考えています。
最後に
障がいがあっても、適切なサポートがあれば挑戦できることがたくさんある。誰もがいろいろなことに挑戦できるということを広く伝えていきたい。その想いを胸に、ENTRADAはこれからも「みんなでヒーローになろう!」を合言葉に、活動を続けていきます。


