- カテゴリ:
- タグ:
対象業種研削砥石メーカー、研磨布紙メーカー、ブラスト装置メーカー
用途想定砥石や研磨布紙向けの砥粒、ブラスト材
切断、研磨、ブラストを含めた研削加工の仕上がりは、研削材の性能に左右されます。この記事では、研削材の種類やその特徴を解説するとともに、目的の研削加工に合わせた研削材の選び方について解説します。
研削材は、金属、セラミック、ガラス、石材や木材といった材質の表面を削ったり、磨いたり、あるいは切断したりする工具に用いられる材料です。研削材には様々な材質や、形状、粒度のものがあり、用途や被削材の材質、作業条件に合わせて適切なものが選ばれます。その際、以下に挙げるような性能を比較し、適切な研削材を選定します。
研削材に求められる性能
研削材は、砥石や布紙に加工され研削加工に使用される場合と、それ自体を投射し表面加工に使用される場合があります。
前者は、結合剤(ボンド)や添加剤と混合し、最終形態の砥石や布紙形状に加工されます。研削砥石では、結合剤の種類や研削材の含有量等を設計し、高硬度な被削材や研削量が多い重研削、精密性を求められる研削といった幅広い研削加工に対応します。
一方で、研削材を高速で被削材表面に投射する加工はブラストとも呼ばれ、研削加工と比べ広範囲な表面処理が可能であるのが特徴です。
研削材の用途とその特徴
研削材は被削材を削り取る「刃」の役割を担っており、所望の研削性能を得るには、適切な研削材の選定が欠かせません。研削材を選定する上で、押さえておきたい性能とその特徴、そして選定のポイントを挙げます。
研削材の性能と選定ポイント
研削材には、セラミックスやダイヤモンドが用いられます。ここではセラミックスを取り上げて、その種類や特徴を挙げます。
研削材には高硬度と耐摩耗性のバランスがよい素材が望ましく、セラミックスではアルミナが最も一般的です。硬度と耐摩耗性の加え、研削加工を行う条件に求められる性能を加味し、適切な研削材が選定することが重要です。
研削材の種類と推奨用途
レゾナックは、アルミナ質、及び炭化けい素質研削材向けの各種グレードの研削材をラインナップしています。アルミナ質研削材は、長野・塩尻工場で一貫生産しており、高品質の研削材を短納期でご提供します。
レゾナックが提供する研削材のラインナップ
持続可能な生産消費サイクルの実現に向けて、弊社製品を採用いただいているメーカー様との共創で砥材リサイクルに取り組んでいます。アルミナ質研削材を対象に、お客様の製品生産工程からこぼれた砥材や製品端材を回収し、A系(褐色アルミナ研削材)の原料として再利用します。これにより、天然資源の使用削減と廃棄物削減が期待できます。
砥材リサイクルの流れ
更新日:2024年12月23日
お問い合わせ
製品・技術に関するご質問やサンプルのご希望など、お気軽にお問い合わせ下さい。