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対象業種自動車部品メーカー
用途想定モーター用ステータコア、ローターコア
モーターの小型化・高出力化は、EV、産業機器、ロボット分野を中心に今後も継続すると予測されています。限られたスペースの中で出力を維持・向上させるためには、回転数を高める高周波化が有効な手段の一つとなります。しかし現在モーターコアとして一般的に使用される電磁鋼板では、周波数の上昇に伴い鉄損が増加し、エネルギー効率が課題となるケースも少なくありません。
当社の圧粉磁心は、金属粉末の表面を絶縁皮膜を用いて細分した構造により渦電流損を抑制でき、高周波駆動時においても鉄損の増加を低減できます。さらに、独自の材料設計と成形技術により、圧粉体でありながら高い機械強度を実現しました。高周波化による小型・高出力設計を支える磁心材料として、次世代モーター開発の選択肢を広げます。
当社の圧粉磁心は、絶縁皮膜により表面を細かく分けることで渦電流を小さくし、エネルギー損失の低減を実現しました。電磁鋼板と比較し高周波域において鉄損を抑制することができます。
図1. 当社圧粉磁心の構造

図2. 電磁鋼板と当社圧粉磁心における周波数域と鉄損の関係

※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
純鉄系材料を使用しているためSi鋼系材料と比較し約3倍の熱伝導率を有します。さらに一体型構造により、積層構造と異なり方向を選ばず3次元的に放熱が可能です。小型化・高出力化に伴う発熱増加という課題に対しても安定した放熱性と設計自由度を提供します。
図3. Si鋼と純鉄の熱伝導率

図4. コア構造の違い

図5. 電磁鋼板と圧粉磁心の熱伝導率

※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
金属粉を圧縮成形した後、金属間結合させるための焼結工程がないため脆いというイメージがある圧粉磁心ですが、当社の圧粉磁心は独自の技術により従来品と比較して高強度を実現しました。
図6. 従来品圧粉磁心と開発材の強度と鉄損

※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
製造時CO2排出量は、電磁鋼板と比較し、完成品重量当たり半分程度です。スクラップの発生もないため、歩留まりも加味するとさらに少ないと考えられ、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減に貢献します。
図7. 電磁鋼板と圧粉磁心の製造工程及び製造時CO2排出量

※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
更新日:2026 年6月25日