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対象業種FCCLメーカー、フレキシブル基板(FPC)メーカー、通信部品メーカー、通信端末メーカー、基地局メーカー
用途想定高周波回路の作製に使用されるFCCL
高画質な動画ストリーミングや生成AIの普及により急増するデータ量に対応するため、 通信業界ではギガヘルツ帯以上の高周波帯域の活用が進んでいます。 信号は高周波化するにつれて伝送損失が大きくなるという特性があるため、伝送路である高周波回路では様々な工夫がなされています。
高周波回路に使用される材料に焦点を絞ると、基板材料にDkおよびDfが低い材料を採用し、誘電損失を下げる手法が知られています。そこでフレキシブル基板(FPC)では液晶ポリマー(LCP)が広く用いられますが、銅箔との熱膨張係数差が大きく微細化が進む配線では寸法安定性に課題があります。
そこでレゾナックは、LCPと同等の低Dk、低Dfを特長とし、かつ銅箔との熱膨張係数差を抑えたポリイミド樹脂を提案します。
当社材ポリイミドの樹脂液を銅箔に直接塗工することで、フレキシブル銅張積層板(FCCL)を製造することができます(図1)。当社材と銅箔では熱膨張挙動が近いので、配線の微細化や多層化が進むFPCの高周波回路において寸法安定性の向上に貢献します。
(a)製造工程

(b)加工例

当社材を用いて作製したフィルムと従来材のLCPフィルムで、各種特性を比較しました。
DkはLCPよりも低く、Dfは同等との結果を得ました(図2)。このことから、当社材を使った高周波回路では、基材材料に起因する誘電損失の低減が期待できます。
(a)Dkの測定結果

(b)Dfの測定結果

※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
LCPの熱膨張挙動は全温度領域で銅箔との差分が大きいのに対し、当社材は常温から300℃付近まで銅箔に近い挙動を示しました。このことから、銅箔上に当社材を成膜したFCCLでは反りが抑制され、高周波回路の寸法安定性向上が期待できます。
更新日:2025年12月12日
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