アルミラミネートフィルム型冷却器「LAMICOOLER」

電気自動車においてバッテリーに用いられるリチウムイオン電池は、走行距離を伸長するため高密度で設置され、同時に、寿命や出力を保証するため低温度での管理が求められています。
当社は車載電池の包材として実績のあるアルミラミネートフィルム「SPALF」と熱交換器の技術を応用し、車載用電池冷却システムに求められる効率性と安全性を確保しながら、軽量かつコンパクトな電池冷却器を開発しています。
アルミラミネートフィルム型冷却器とは
アルミ箔と樹脂フィルムの複合材であるアルミラミネートフィルム「SPALF」を構成材料に利用した冷却器です。絶縁性や耐食性などの樹脂の特長を生かし、軽量かつコンパクトな設計が可能です。
基本特性
- 材料の薄肉化により、圧倒的に軽量かつ薄型の冷却器が製造可能です
- 従来の溶接・ろう付けに対してより低温の樹脂溶着接合で、製造コストを抑えながら強固な接合を実現します
- 製品自体に絶縁性が付与されるため、電池用部品としてより好適です
従来冷却器との比較例
上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。
アルミラミネートフィルム型冷却器の仕組み
プレートとフィンを熱溶着で接合し、冷却水経路を形成します。

アルミラミネートフィルム型冷却器の構成材料
代表的なラミネートフィルム(SPALF)の構成・特性

プレート

フィン
冷却システムへの展開例

底面冷却

セル間に配置
- ※「LAMICOOLER」は、日本における、株式会社レゾナックの登録商標です。