デザイン性と品質を両立。 アルミ押出材から自由な曲線形状を一体成形できる3次元曲げ技術

対象業種建築、モビリティ

用途想定構造部材、加飾部材

アルミは、軽量かつ高強度で、錆びにくく、建物や乗り物の構造部材に使われる場面が増えています。加えて、加工が容易なため、曲線や曲面を含むデザイン性が高い形状を作ることが可能です。
一方で、直線と曲線を組み合わせや、曲線の曲げ方向や曲率を変えるといった3次元的に自由なデザインを得るには、複数のピースを溶接やジョイントで組み合わせる必要があります。それには、組み立てに工数がかかる上、歪みなど品質の懸念や、継ぎ目があるためデザイン性にも不満がありました。

当社のアルミ押出3次元曲げ技術なら、一体成型で複雑な曲線形状加工が可能です。自由な形状のアルミ部材が、継ぎ目なく一体で得られるので、上記の課題を解決します。

 

3次元曲げによる加工例

3次元曲げ技術により加工した例_パッションオブジェ
 
 
3次元曲げ技術により加工した例

課題解決

長尺で自由な曲線形状の構造体を一体成形し、デザイン性と品質を両立

アルミと並び、軽量かつ高強度で成形の自由度を有する構造材料としてFRPが挙げられます。しかしアルミと同様に、長尺の構造体を得るには、複数のピースを接合する必要があります。また、強度を保つには、芯材を入れたり、厚肉にしたりする必要があり、デザイン上の制約となっています。

当社の3次元曲げ技術では、アルミ押出型材を後ろから押しながら、固定型を支点に可動型で曲げ、複雑な曲線形状を一体成形で作ります。押出断面の独自設計と、断面変形や肉厚変化が少ない曲げ技術を組み合わせ、最大長6mまで一体成形した構造体をご提供します。また、FRPと比べ薄肉化に対応できます。継ぎ目がないあるいは継ぎ目箇所を減らした構造部材の提供により、お客さまの組み立てにかかる工数、及び寸法精度や歪み、安全性といった品質に関わる懸念を減らし、デザイン性の向上に貢献します。

 

3次元的に曲げる原理

3次元曲げの原理

 

特長

様々な断面形状に対応

お客さまの使用用途や箇所に合わせた押出断面をご提案します。様々な異形断面に対応し、かつ曲げ部の断面変形や肉厚変化が少ないので、設計通りの強度を実現します。

 

断面形状の例

断面形状の例①
断面形状の例②
断面形状の例③
 

採用実績

30年以上に渡る採用実績があります。

①自動車のルーフレール

  •  1ピースで曲線形状を形成し、継ぎ目がないのでデザイン性に優れる
  •  小さな曲率にも対応できるので、デザインの幅が広がる
  •  表面荒れがなく、外観部品に適用できる

一体成型体イメージ① 自動車のルーフレール

② 車両の隅柱

  •  1ピースで曲面形状を成形できるので、溶接による歪みが発生しない
  •  溶接箇所の低減により、車両の組立工程を短縮できる

一体成型体イメージ② 車両の隅柱

一体成型体イメージ② 車両の隅柱

③ ガラスサッシュ

  •  FRPに比べ、狭額縁化できる
  •  継ぎ目が減らせるので、デザイン性に優れる

一体成型体イメージ③ ガラスサッシュ

一体成型体イメージ③ ガラスサッシュ

④ 階段手摺

  •  滑らかな曲線形状を実現できる
  •  溶接による歪みが発生しない
  •  溶接箇所の低減により、組立工程を短縮できる

一体成型体イメージ④ 階段手摺

一体成型体イメージ④ 階段手摺

 

 

更新日:2024年6月6日

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