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対象業種自動車部材メーカー(直接塗工の場合)、フィルムメーカー(貼り合わせの場合)
用途想定PCの耐候性コート、屋内外プラスチック素材コート、微細形状形成用途(拡散レンズや凹凸層)
パリ協定や日本のカーボンニュートラル宣言などの社会要請に対応して、あらゆる場面で「低炭素」・「サスティナブル」・「VOC(揮発性有機化合物)排出規制」といった環境に配慮した工程や材料が求められています。車載部品などに使われるポリカーボネート(PC)の耐候性コートも例外ではありません。
これまで、紫外線劣化によるPCの黄変を防ぐために、ウレタンアクリレートなど溶剤系コーティング材を塗工した耐候性コートが使われていました。しかし、塗工後に溶剤を乾燥させるため、大量の熱エネルギーが必要な上にVOCが発生するという課題がありました。
当社は無溶剤UV硬化型コーティング材「エルフォート」(開発品)を提案します。当社品を使うと、VOCレスかつ熱乾燥不要な工程によって耐候性コートが得られます。
PCは軽量、透明、耐衝撃性、耐熱性などの特徴があり、ヘッドランプやガラス代替の窓などの車載部品に使われています。しかし長時間紫外線に曝されることにより劣化・黄変することと、衝撃には強いものの表面に細かい傷がつきやすいことから、紫外線や傷による変色を防ぐためにPCの表面には耐候性コートと呼ばれる塗装が必要です。
従来のウレタンアクリレートなどによる耐候性コートの場合、溶剤として酢酸エチル、酢酸ブチル、MEKなどエステル系或いはケトン系の溶剤が使われています。塗工後に溶剤乾燥のための熱乾燥工程が必要で、大量のエネルギーを消費する上にVOCが発生します。
当社が開発した無溶剤UV硬化型コーティング材「エルフォート」(開発品)は、無溶剤で塗工可能な低粘度となる設計をとったコーティング材です。当社品を使うと、VOCレスかつ熱乾燥不要な工程によって耐候性コートが得られます。VOCレスなので塗工時の対環境性が良好で、かつ省エネに貢献します。また当社独自のアクリレートモノマーと配合分散技術により、塗工・硬化後の耐候性コートは、優れた透明性、耐熱性、湿熱特性、基材密着性を示します。
※ 1)「エルフォート」(開発品)はシクロヘキサンを0.08%未満含有
※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
「エルフォート」(開発品)の成分である、当社独自のアクリレートモノマー(ジシクロペンタジエン骨格系モノマー)が優れた透明性・耐熱性・湿熱性を発現し、また成分として取り込んでいる他社モノマーがPCへの密着性を確保します。これらと樹脂と添加剤(UV吸収剤)を最適に分散混合することによって、可視光透過(透明)かつUV光吸収という特性を最適化し、屋外用途で使用されている従来の溶剤系コーティング材と比較しても高い透明性と耐候特性を示します。
※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
屋外用途で使用されている従来の溶剤系コーティング材と比較しても高い湿熱特性、信頼性、基材密着性を示します。
※掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
「エルフォート」(開発品)の耐候特性はPCのみならず、屋内外の様々なプラスチック素材のコーティング材として有効です。車載軽量化のためのPCヘッドランプやガラス代替PC窓の耐候性コート・保護層・プライマ層等にご使用いただけます。また微細形状転写性にも優れており、拡散レンズや凹凸層など微細形状形成用途や、インプリントやマイクロレンズなど光学部材への適用も可能です。詳細はお問合せください。
※「エルフォート」と「ELPHOTO」は、日本における株式会社レゾナックの登録商標です。
更新日:2023年5月15日
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