デバイスの小型・軽量化に貢献する高耐湿/高放熱窒化アルミフィラー

デバイスの性能を左右する放熱フィラー。当社は従来のアルミナフィラー・窒化ホウ素フィラーに加え、新たに窒化アルミニウムフィラー(以下、窒化アルミフィラー)をラインナップに揃え、サンプル提供を開始しました。当社の窒化アルミフィラーは、高い熱伝導率を維持しながら耐湿性を大幅に向上させており、デバイス(パワーデバイス
など)の小型・軽量化を実現します。
窒化アルミフィラーとは
高い熱伝導率と耐湿性を両立させた、従来にない高放熱フィラーです。窒化アルミニウム(AlN)は、他の放熱フィラー材料に比べ高い熱伝導を有する反面、水分が付着すると容易に反応して加水分解し、アンモニア(腐食性ガス)を生成することが、放熱フィラーへの本格採用の課題となっていました。当社はAlNに独自の極薄膜表面処理を行う事で、アンモニアの生成を従来比1万分の1に抑え、製品化に成功しました。

基本特性
- 高熱伝導率
- 高耐湿性
セラミックスの熱伝導率
窒化アルミの熱伝導率はアルミナの6倍
- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。

- ※1 当社独自の測定法による発生量測定
- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
窒化アルミフィラー製品ラインナップ
窒化アルミフィラーの特性
粒度分布の異なるグレードを取り揃えています。
- ※1 当社独自の測定法による発生量測定
- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
シリコーン樹脂への添加評価
複数のグレードを配合することで、柔軟性の高い高放熱シートが製造可能です。
- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
エポキシ樹脂への添加評価
複数のグレードを配合することで、熱伝導率の高い絶縁放熱シートが製造可能です。
- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
エポキシシートにおけるPCT(Pressure Cooker Test/121℃、2atm)処理後の熱伝導率の変化

- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。
放熱フィラー製品ラインナップ
当社はアルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミニウムといった中熱伝導~高熱伝導の絶縁放熱フィラー材料を取りそろえています。材料の豊富なバリエーションを生かしながら、粒子配合や表面処理などをカスタマイズすることで、お客様の熱伝導要望レベルに合わせた放熱フィラーを提案いたします。配合のカスタマイズにより、樹脂にフィラーを混錬した際の流動性が向上し、熱伝導部材内の空隙を低減し、耐電圧特性低下を抑制します。
★アルミナフィラー、窒化ホウ素フィラーの詳細についてはこちらをご覧ください。
耐湿性良好 当社の放熱フィラーラインナップ
- ※ 掲載のデータは、測定や計算等の結果の一例を示した代表値であり、保証値ではありません。


更新日:2023年5月25日
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