共創の舞台

概要

共創型化学会社の思想に合わせた「共創の舞台」を横浜市に設置し、この「舞台」に社内外の多様な人々が集い、共創によって新規パイプラインの創発を促進していくための取り組みを進めています。

「共創の舞台」では、主に将来の事業創出につながる長期R&Dテーマを推進しており、また、それらをハード・ソフト両面から支援・強化する2つのプラットフォームを設置しています。加えて、材料科学解析、計算科学・情報利活用、エンジニアリング・モノつくり、化学品管理の側面から技術支援を行う部門も、この「舞台」で活動しています。

「共創の舞台」は加えて、レゾナックグループ内の多様な技術をつなぐ組織横断的なハブ機能、グループ外の周辺地域や国内外に開いた施設として、オープンイノベーション活動を通した協働・共創の推進機能を有し、持続的社会の実現に貢献するR&Dテーマを推進して参ります。

プラットフォーム


 技術データ プラットフォーム
経験値/暗黙知に立脚したR&Dスタイルから“データ駆動型R&D”へと変革するため、その基盤となる社内外の技術データベースを創出します。

 コーチ・メンター プラットフォーム
「共有ビジョン」「前進する構造」「仲間を増やす」の3つの指針で、社内外からさまざまな人々が集い、持続発展的な価値創発の“場”となる風土を創り出します。

長期R&Dテーマ例

 次世代高速通信材料
6G(Beyond 5G)の時代では、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会となり、人/モノ/コトがシームレスにつながります。2030年の将来像からバックキャストして、Beyond 5G以降で、現行技術(改良)では対応できない無機・有機材料の合成及び複合材開発を一体で進め、2030年代に情報通信分野で世界トップクラス技術の創出を目指します。

作る化学×混ぜる化学→次世代通信材料

 プラスチックリサイクル
プラスチックリサイクルを取り巻く環境は近年激変し、「プラ-to-プラ」の炭素資源循環リサイクル、特にバージン材同等プラスチックを再生できる循環型ケミカルリサイクルへの期待が高まっています。社会を支える基礎化学製品の「原料・製法転換」「炭素資源循環」を目的に、廃プラスチック-to-オレフィン技術の開発に挑戦します。

ナフサ→エチレン、プロピレン、BTXなど(基礎化学原料)→PE、PP、PSなど樹脂製品(プラスチック)→容器包装など(廃プラスチック)→焼却によるCO2を排出せず、エチレン、プロピレン、BTXなど(基礎化学原料)に戻す“廃プラスチック-to-基礎化学原料化”技術を開発