アプレシエ
化粧品表示名称:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
製品基本情報
製品概要
アプレシエ(APPS)は、アスコルビン酸リン酸エステルに両親媒性をもたせたレゾナック固有の新しいビタミンC誘導体です。
適度な親油性を持つため、他のビタミンC誘導体に比較して皮膚浸透力に優れます。
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メリット
- 高い皮膚浸透性
- 親油性と水溶性を兼備
- 体内で加水分解によりアスコルビン酸に変換されることで、幅広い生理活性機能を実現
- コラーゲン生産を促進
用途
スキンケア用途(メラニン産生抑制・コラーゲン合成促進)
製品の特性
高浸透プロビタミンC
右図はヒト皮膚角化細胞に100μMのアプレシエ、アスコルビン酸PM(APM)及びアスコルビン酸 2-グルコシド(AG)を添加して培養したときの細胞内のアスコルビン酸(AsA)濃度の変化を調べた結果です。
他の誘導体に比べ、アプレシエで培養したものでは圧倒的に高いアスコルビン酸濃度が認められました。
(100µM:APPS 0.005% APM 0.003% AG 0.003%)
アプレシエの作用メカニズム
皮膚を構成する細胞は、細胞特有の機能を示します。
例えば、メラニンは表皮基底層にあるメラノサイトで合成され、コラーゲンは真皮を構成する線維芽細胞で合成されます。
アプレシエは、抗酸化剤やメラニン合成阻害剤として知られる多くの他のビタミンC誘導体とは異なり、その両親媒性により皮膚の奥深くまで浸透しながらアスコルビン酸(AsA)に変換されるため、皮膚深部にもAsAを効果的に供給します。この独特な動態によって、アプレシエはメラニン合成抑制効果と共に、コラーゲン合成促進にも高い効果を示します。
コラーゲン合成の促進
アプレシエのコラーゲン合成促進能を、ヒト正常線維芽細胞を用いて免疫抗体染色法で評価しました。
0 (Control) 〜 10μM の アプレシエを含む培地にて96時間培養したのち、細胞中のコラーゲンを抗I型コラーゲン抗体を用いて免疫染色した結果です。
右図は、アプレシエの皮膚細胞におけるコラーゲン合成促進能を他のアスコルビン酸誘導体と比較した結果です。ヒト正常皮膚線維芽細胞にアプレシエ、APM、またはAGを添加して72時間培養したのち、培養上清中のⅠ型コラーゲン量を定量しま した。アプレシエは非常に高いコラーゲン合成促進能を示しました。
(10µM:APPS 0.0005% APM 0.0003% AG 0.0003%)
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