日本及び台湾における排ガス処理装置事業の譲渡に関するお知らせ

2025年02月05日
株式会社レゾナック・ホールディングス

株式会社レゾナック(社長:髙橋 秀仁、以下「当社」)は、大陽日酸株式会社(社長:永田研二、以下「大陽日酸」)との間で、 当社グループが日本及び台湾において営む排ガス処理装置事業(以下「本事業」)の譲渡について合意し、2024年12月24日付で、(i)当社の本事業を当社の完全子会社である株式会社クリーンエス昭和(以下「対象会社」)に吸収分割により承継させた上で、対象会社の発行済株式のすべてを大陽日酸へ譲渡する契約及び(ii)当社の子会社である台灣力森諾科特殊氣體股份有限公司の本事業を大陽日酸の子会社である大陽日酸系統科技股分有限公司へ譲渡する契約を締結しました。

 

当社は、旧昭和電工時代の1985年に業界で初めて排ガス処理装置の開発、販売を開始し、半導体製造のドライエッチング工程において発生する有害酸性ガスや地球温暖化の原因となるPFCガス(パーフルオロカーボンガス)を安全でクリーンなガスとして排出できる装置をはじめ、お客様のニーズに応じた排ガス処理装置を供給してまいりました。

当社グループは、「統合新会社の長期ビジョン(2021~2030)」で示した通り、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして、持続可能な社会への貢献を目指しています。その実現に向けて、継続的にポートフォリオの見直しを図ることで、持続的な成長を追求しています。
このビジョンに基づき、最適な経営資源の配分及び事業ポートフォリオマネジメントを検討する中で、本事業の在り方について、あらゆる選択肢を慎重に検討しました。

 

かつて、当社の排ガス処理装置は市場のトレンドをリードしておりましたが、顧客要求の変化や新たな競合の参入といった外部環境の変化の中で、大手産業ガスメーカーであり本事業も手掛ける大陽日酸のもとで事業拡大を図ることが、当社の取引先様及び各ステークホルダーにとって最適であると判断し、上記契約に基づく取引(以下「本取引」)を推進することを決定いたしました。排ガス処理装置の製造販売に実績のある大陽日酸が既存事業と一体で、積極的かつ戦略的に当該事業を推進することで、本事業のさらなる成長と競争力の強化を実現されるものと確信しています。

 

本取引は、契約に定める前提条件が満たされることを条件とし、2025年6月の完了を予定しております。

なお、本取引による当社業績への影響は軽微と見込んでいます。

 

1.株式会社クリーンエス昭和の概要

名称 株式会社クリーンエス昭和
所在地 神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 須崎 研二
事業内容 排ガス処理装置の製造及びメンテナンス
大株主及び持株比率 株式会社レゾナック(100%)

 

2.台灣力森諾科特殊氣體股份有限公司の概要

名称 台灣力森諾科特殊氣體股份有限公司
所在地 台北市中山区南京東路二段125號14樓
代表者の役職・氏名 董事長 呉盧漢檉
事業内容 電子工業用材料ガス、高純度溶剤の輸入、製造及び販売、排ガス処理装置の製造、販売及びメンテンナス
大株主及び持株比率 株式会社レゾナック(55%)
永聖貿易股份有限公司(45%)

 

3.大陽日酸株式会社の概要

名称 大陽日酸株式会社
所在地 東京都品川区小山1丁目3番26号
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 永田研二
事業内容 産業ガス、排ガス処理装置等装置機器、空気分離装置、医薬品等の製造及び販売
大株主及び持株比率 日本酸素ホールディングス株式会社(100%)

 

4.大陽日酸系統科技股分有限公司の概要

名称 大陽日酸系統科技股分有限公司
所在地 新竹縣湖口鄉新竹工業區光復北路74號
代表者の役職・氏名 董事長 富田育典
事業内容 機器の製造、半導体関連配管工事
大株主及び持株比率 大陽日酸株式会社(73%)
大陽日酸エンジニアリング株式会社(25%)
台湾日酸股分有限公司(2%)

 

以上

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