石油化学製品ISCC PLUS認証の拡大およびトレーダー認証を取得

2024年09月25日

株式会社レゾナック(社長:髙橋秀仁、以下、当社)は、大分コンビナート(大分県大分市)において、持続可能な製品の国際的認証制度の一つであるISCC PLUS認証のプロセッシングユニットの製品範囲を拡大取得するとともに、本社において新たにトレーダー認証を取得しました。
昨年、当社大分コンビナートでは、一部製品に対しISCC PLUS認証のプロセッシングユニットを取得しておりましたが、今回、認証対象をほぼすべての主要製品に拡大しました。また、本社はトレーダー認証を取得したことから、ISCC PLUSで認められるすべての製品の取り扱いが可能となりました。今回の認証取得により、バイオマス原料を一部使用する製品群・誘導品は、認証制度に基づくマスバランス(物質収支)方式によってバイオマス原料由来の持続可能特性を割り当て、販売することが可能となりました。
今後も当社は、持続可能な原料の社会での実用化、ひいては、カーボンニュートラルに向けた循環型社会形成に貢献してまいります。

■対象製品:

取得会社/認証サイト 対象製品 認証スコープ 取得年月
(株)レゾナック/大分コンビナート ・エチレン ・プロピレン ・クルードC4 (別名 NBB/TBB) ・C5留分 ・分解ガソリン ・分解ケロシン ・分解重油 ・ガス類(水素、メタン、エタン、RG、C3LPG) ・酢酸ビニル プロセッシングユニット 2023年8月
  同 ・酢酸エチル ・NPAC ・アリルアルコール プロセッシングユニット 2024年7月
  同 ・ラフィネート1 (別名 SBB) トレーダー/ストレージ 2024年7月
(株)レゾナック/本社 トレーダー 2024年9月

■ISCC PLUS認証
第三者機関であるISCC(International Sustainability and Carbon Certification 国際持続可能性カーボン認証)が展開し、バイオマスや再生由来原料や製品などについて持続可能性が保たれ、サプライチェーン全体で適切に管理されているかを担保する国際的な認証制度です。特に複雑な生産工程を持つサプライチェーンの、バイオマス化や再生由来原料使用を推進させるマスバランス方式の有効な認証制度として活用されています。

■マスバランス方式
バイオマスや再生由来原料といった持続可能原料と非持続可能な原料を混合して製品を製造した際に、投入した持続可能原料の割合に応じて、一つまたは複数の特定製品に対して持続可能特性を自由に割り当てるものです。当社は既存の製造プロセスを活用し、現在の品質や性能を維持しつつ持続可能原料の使用の促進に貢献できます。また、消費者にとっても環境に配慮した製品を購入することにより、持続可能な社会へ寄与できます。本方式は、化学業界で今後さらに普及する見通しです。

株式会社レゾナック本社および大分コンビナートは、ISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠することを約束し宣言します。

■ご参考
大分コンビナートでのISCC PLUS認証の取得について https://www.resonac.com/jp/news/2023/08/03/2587.html

以上
 

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