インドで酢酸ビニルモノマーの生産を開始

昭和電工、インド・Asian Paints社への酢酸ビニルモノマーの製造に関するライセンス供与を決定

2022年12月26日

昭和電工株式会社(社長:髙橋 秀仁)は、米国のエンジニアリング会社 KBR社との提携により、インドの大手塗料会社Asian Paints社に対し、酢酸ビニルモノマー(以下、VAM)の製造に関するライセンス供与を決定しました。あわせてAsian Paints社がVAM生産時に使用する触媒についても供給します。

当社は石油化学事業の強化のため、誘導品などの高付加価値製品の拡充、当社が有する有機化学品製造技術についてのライセンスビジネスの拡大に取り組み、市況に左右されず安定して高い収益を生み出すための事業体質づくりを進めてきました。このたびのVAM製造に関するライセンス供与は、2019年の盛虹煉化社(中国)に続くものです。

VAMは、無色透明の液体で接着剤や合成樹脂などの原料として幅広く利用される製品です。当社では40年以上にわたり大分コンビナートにてVAMを製造してきました。今回のライセンス供与では、これまで当社が蓄積してきた安定・安全操業のための運転技術やノウハウもパッケージとして提供します。
 また当社は、今回のVAM生産設備に使用する触媒も供給します。当社は、触媒に関する設計や解析、性能評価において高い技術力を有しております。このたびの新規プラントにおいても、当社の触媒を使用することでプラントのパフォーマンス向上に貢献します。

Asian Paints社はインドの大手塗料会社です。同社は今回のライセンス供与に合わせ、インド国内に年間10万トンのVAM製造プラントを建設予定です。生産したVAMは酢酸ビニルエチレンエマルジョン(VAE)などの原料となる予定です。

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