多機能化粧品原料Moistol®に新型コロナウイルス不活化効果を確認

~抗ウイルス作用が見込める保湿原料として化粧品への採用を期待~

2022年09月15日

昭和電工株式会社(社長:髙橋 秀仁)は、多機能化粧品原料「Moistol®」(イノシトールオリゴ糖)に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果があることを確認しました。

Moistol®は高い保湿効果とアンチポリューション効果、アンチエイジング効果が期待できる当社独自の機能性化粧品原料として、2021年10月から発売開始した製品です。本製品はセラミドを増やす保湿効果や紫外線による炎症を抑制する効果、PM2.5をはじめとする大気汚染により起こるダメージから肌を保護するアンチポリューション効果があるほか、皮膚のヒアルロン酸を増やすことによるアンチエイジング効果が見込まれる化粧品原料です。当社はこのたび、Moistol®を用いたウイルスの不活化試験を実施し、新型コロナウイルスへの不活化作用があることを確認しました。本製品は高いスキンケア効果と抗コロナ効果を両立できる化粧品原料として、基礎化粧品としてだけではなく、抗コロナウイルス効果を期待する化粧品への展開が見込めます。

今回当社が実施した不活化試験では、ウイルスを含んだ液に対してMoistol®を1%添加し、1時間静置させた後のウイルスの感染率を調べました。新型コロナウイルスに対して本試験を実施したところ、Moistol®の添加により感染率が90%抑制され、不活化効果があることを確認しました。本試験の詳細は、月刊ファインケミカル2022年9月号に掲載されています。

Moistol®は製造プロセスで有機溶媒を使わない等、環境配慮型の新規化粧品原料です。当社の化粧品原料事業は、美白薬用化粧品に配合可能なビタミンC誘導体や、肌荒れ防止や目のクマ改善に効果のあるビタミンE誘導体などを中心に事業を展開しています。今後も製品を拡充することで事業拡大に努め、化粧品によるQOL(Quality of Life)の向上に貢献していきます。

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