アンモニアの販売価格改定について

2020年02月12日
昭和電工株式会社

昭和電工株式会社(社長:森川 宏平)は、アンモニアの国内販売価格を次のとおり引き上げることを決定し、お客様との交渉を開始します。

1.価格改定の内容

  1. 値上げ幅

    液化アンモニア ローリー扱い 20円/kg以上
    液化アンモニア ボンベ扱い  40円/kg以上
    アンモニア水 ローリー扱い   8円/kg以上

  2. 実施時期

    2020年4月1日納入分より適用

2.価格改定の背景

アンモニア事業は、ローリー乗務員の慢性的不足や専用船舶の老朽化に加え、国内中継基地の廃止など物流網の構造変化の影響を大きく受けており、安定供給のための物流コストが年々高騰しております。また、生産設備の維持・更新費用も増大しており、採算性が悪化しております。当社では製造原価低減や物流の効率化などを積み重ね、コストダウンに努めてまいりましたが、自助努力での対応の限界を超えております。このため、製品の安定供給・生産体制を維持するためには、お客様にコスト上昇の一部ご負担をお願いせざるを得ないとの結論に達しました。

液化アンモニアは、ナイロンやアクリロニトリル等の合成繊維原料、火力発電所等の排煙に含まれる窒素酸化物(NOx)の除去、自動車・建設機械部品の金属表面処理などの一般工業用途や肥料用途などに幅広く使用されております。またアンモニア水は、地方自治体が運営する清掃工場の排煙に含まれる窒素酸化物(NOx)の除去に使用されています。当社の川崎事業所は、関東以北で外販比率の高い液化アンモニアの製造拠点として、船舶、タンクローリーによる大量輸送からボンベによる小口販売まで、お客様のさまざまなニーズにお応えできる供給体制を整えており、今後も国内での安全安定操業に努めてまいります。

以上

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ブランド・コミュニケーション部 広報グループ