CEOメッセージ
真の企業価値最大化を図ることが経営者の使命。コアコンピタンスは研究開発。投資を緩めず、技術で勝ち続けていく
レゾナックは、"日本発の世界トップクラスの機能性化学メーカー"へと変革することを目指し、これまでさまざまな施策を打ってきました。
ここではそれらの状況と今後の取り組みについてお話しします。
事業ポートフォリオの改革
旧昭和電工と旧日立化成の統合前から、戦略適合性、採算性と資本効率、ベストオーナーの三つのクライテリアで判断し、事業ポートフォリオの改革を進めてきました。その中で石油化学事業のパーシャル・スピンオフが完了することで、レゾナックのポートフォリオは戦略的に非常に明解なものとなります。
そして、半導体・電子材料分野を中核として位置付け、今後は、成長を具体的な成果として実現していくPhase2へと軸足を移し、世界トップクラスの機能性化学メーカーを目指します。

人的資本経営の徹底と企業文化の醸成で共創を生み出す
レゾナックの人的資本経営の特長は事業戦略と人材育成の戦略が完全に一致している点です。社内外との共創がなければ新しい価値は生まれませんし、私たちの技術の出口をつくり出すこともできません。だから私たちは共創型人材を育てています。共創を進めるうえで、旧昭和電工と旧日立化成の融合は大きな意味を持ちました。研究者同士が日常的に議論できる環境を整えたことで、共通言語が生まれ、一体感が高まっています。これは未来の技術創出に直結する大きな力です。
企業文化の変革も着実に進んでおり、パーパス・バリューの実践度は3年で60%まで向上しました。社員との対話を重ね、「リスペクト」を大切にする風土が広がり、互いに声を上げやすい環境が整いつつあります。エンゲージメント向上に向けて、私たちは “学び・対話・挑戦” を通して、自律と共創を促す取り組みを進めています。 パーパス・バリューの実践によって共創カルチャーの醸成を一段と進め、人的資本への投資をさらに強化していきます。
レゾナックの強みー技術だけは絶対に負けてはいけない
レゾナックのコアコンピタンスは研究開発です。この分野への投資は緩めることなく、研究開発で技術を磨き続けることが重要です。共創による技術開発、パーパスの浸透、人を尊重する文化。それらを積み重ねながら、世界に信頼される機能性化学メーカーへと変革を続けていきます。
また技術で勝っていくためには、レゾナックが持つ強みを活かしていくことが重要です。レゾナックの半導体材料事業の最大の強みは、共創できる土台があることです。私たちは主要な半導体後工程材料の、約6~7割をラインナップしており、「US-JOINT」「JOINT3」といったコンソーシアムも組みやすくなります。当社のパッケージングソリューションセンター(PSセ)では、半導体製造の後工程の装置が全部揃っており、共創する仲間の方々と、アイデアジェネレーションの段階から実際のエグゼキューションの段階まで一気通貫で共創できるようになっています。
半導体に続く私たちの技術のもう一つの出口が、自動車のモビリティ事業です。レゾナックは、電気自動車の心臓部であるパワーモジュール向けの材料を数多く揃えている企業です。この絶好のポジションを活かし、半導体材料のパッケージングソリューションセンターと同じ発想で、パワーモジュールインテグレーションセンター(PMiC)を設立しました。2025年からは熱マネジメントや燃費・航続距離の向上に向けた「顧客共創サイクル」をさらに加速させています。
2万4,000人のオーケストラが奏でるハーモニー
私はレゾナックを、誰もが安心して楽しく働ける会社、チームワークのいい会社にしたいのです。私がオーケストラの指揮者だとすれば、楽器はメンバーに任せて、それぞれが素晴らしい音を奏でている。しかも、それぞれの楽器が互いにリスペクトし合っているから、ものすごいハーモニーが生まれる。そんな本当に素晴らしい約2万4,000人編成のオーケストラが、出来上がりつつあるのだろうと思っています。
「これまでやってきたこと、今考えていることを着実に続けていけば、その先にレゾナックの企業価値の向上、そして従業員の幸せを描くことができる」―肩肘張らずに、でも本気で、そう思っています。

代表取締役社長 CEO